キャプテン大山まさかの抹消 阪神タイガースの今後の展望を考える 20210506
大山選手が背中の張りで抹消されることが決まり、ピンチとなりました。
阪神大山悠輔内野手(26)が背中の張りで出場選手登録を抹消されることが決まった。
矢野燿大監督(52)が試合後、「背中の張りで抹消する」と明かした。1軍復帰の見通しを問われた指揮官は「抹消するんだから、そりゃあ、ちょっとは時間がかかるやろう。ただ、それはもっと悪くならないための抹消だから」と説明した。
大山はこの日、「4番三塁」で先発出場し、4回裏の守備からベンチに退いていた。打っては2打席凡退。三塁守備では2回無死、先頭オスナの三塁線ゴロを一塁へ悪送球し、2日連続の失策を喫していた。
2日広島戦は疲労を考慮されて欠場しており、前日4日ヤクルト戦で先発復帰したばかり。ここまで4番として31試合出場で打率2割9分1厘、5本塁打、24打点と首位チームを支えていた。
今年はキャプテンも務め開幕から休養日以外は全試合4番に据わり、調子も上向いていたところで悔しい離脱。
チームも首位を走ってる真っ最中での痛いニュースとなってしまいました。
そんな中今後阪神は4番キャプテンが離脱した中どう戦っていくべきか
今後の展望を考えてみましょう。
1,「4番サード佐藤輝明」
ファンがどうしても望んでしまうのはこの起用でしょう。
前回カード甲子園での広島第2戦では、「大山選手の積極的休養日」
として、
矢野監督は「4番サード佐藤輝明」を大胆起用。
結果は決勝満塁ホームラン含む5打数2安打5打点と大活躍。
ルーキーでプロ初の4番に最高の結果で応えました。
3番マルテ、5番サンズで挟むのであれば「4番佐藤選手」の起用は
今のところ一番可能性としてあり得る話でしょう。
しかし佐藤選手にどこまで4番に据わらせるのかという懸念はあります。
佐藤選手は確かに規格外すぎるルーキーですが、
ルーキーに4番、しかも難しいサードの守備までやらせて
大山選手の穴をそのまま任せるのは現実的に負担が大きすぎます。
状況は前回の広島戦のような「お試しの4番」とは違い、10日から2週間は誰かが4番を務めなければいけません。
その全試合を佐藤輝明選手を務めさせることは首脳陣も考えてはいないでしょう。
4番佐藤選手も見据えた上でどのようなリスク管理をするべきか。
下記からはこちらについても考えていきたいと思います。
2、満を持してのロハス昇格
こちらも4番佐藤選手と同じぐらいファンが望んでいる展開です。
ロハスが入れば当然打順構成のバリエーションも増えます。
現実的に考えられるのは3マルテ、4佐藤、5サンズ、6ロハス
もしくは3マルテ、4サンズ、5ロハス、6佐藤あたりでしょう。
しかし現在1軍に昇格できる外国人枠がありません。
現在1軍にいる外国人はサンズ、マルテ、スアレス、チェンの4人。
打線を考えると現在のサンズ、マルテ選手は外せません。
スアレス選手も絶対的守護神として今年も安定しておりもちろん外せない。
あるとすればチェン投手が先発で投げてからの入れ替えですが、
チェン投手が抜けると
現在阪神先発ローテションには左腕がルーキーの伊藤投手しかいなくなります。
伊藤投手の起用法(中7日~10日空けての起用)を見ると首脳陣もあまり負担をかけたくない様子が伺えます。
背景には高橋遥人投手のケガが大きく響いているのだと考えられます。
高橋投手はキャンプ中右脇腹の負傷により戦列離脱し、現在も2軍の試合にすらも投げておらず続報がありません。
そうなると2軍の先発左腕には昨年わずか1勝のベテラン岩田投手、
まだ一軍に投げたこともない高卒2年目の及川投手しか控えていません。
現在伊藤投手は3試合2勝0敗1完投 防御率1.71
と即戦力左腕として期待に応え
先発ローテーションの貴重な左腕として成績を残しています。
チェン投手も古巣中日戦で今季初先発を務め、6回5安打1失点と初勝利
をマークしました。
チェン投手をロハス選手と入れ替えるとすると、
左腕はローテーションに伊藤投手だけとなり
これまでのような間隔を空けた起用法を続けられるかが怪しくなり、負担もかかる可能性もあります。
万が一伊藤投手にコンディション不良で調子を落とされたり、ケガをされてしまうと
現在の少ない左腕の状況では厳しい状況になります。
またローテーションを組むうえで左腕が2人いるのも理想的です。
現在の左腕の状況とロハスによる打線のバリエーション、
どちらを天秤にかけて戦力編成をしていくのか。
首脳陣の動向も気になるところです。
3、「サード糸原」という選択
4番佐藤、ロハス昇格という声が多く上がりますが、
この選択肢はあまり聞こえてきません。
今シーズン糸原選手は開幕からバッティングの好調が顕著に光り、
2番打者として欠かせない選手となっていますが。
開幕からついているセカンドの守備については実は例年に比べ
正面の打球もこぼしたり、守備範囲内の打球を捌けないなど
芳しくない様子がかなり多く見られていました。
守備指標UZRを見てもそれは顕著で、
UZR(Ultimate Zone Rating)とは同じ守備機会を同じ守備位置の平均的な野手が守る場合に比べてどれだけ失点を防いだかを表す守備の評価指標である。その守備位置の平均的な守備者のUZRはゼロとなり、優秀な守備者は+10や+20といった数値になる。
2021年二塁UZR 4.30時点
— DELTAGRAPHS (@Deltagraphs) 2021年4月30日
山田遥(L)4.3
菊池(C)2.8
阿部(D)1.6
中村(M)0.3
山田哲(S)-0.1
渡邉(F)-1.2
太田(B)-1.3
周東(H)-1.8
浅村(E)-3.2
糸原(T)-4.0https://t.co/yRHqKDuYhh
他の選手のUZRはこちらから
4月30日時点ですが12球団のセカンドワーストの数字となっています。
試合を見ても開幕に比べれば改善傾向ではありますが、
先ほど述べた守備範囲の打球を落としてしまうプレイもありますが、
より顕著なのは守備範囲がかなり狭いということです。
例年糸原選手のセカンドは守備範囲がかなり狭く、打球や送球を捕ってからの切り替えしも遅く、
セカンドとしては俊敏性に欠けている選手でした。
しかし今シーズンは身体のどこかのコンディションが悪いのか、
その欠点が顕著に見られており、
好調なバッティングとショートの中野選手の守備範囲でなんとかカバーできているかなという状況でした。
糸原選手は大学時代はサードを本職としており、阪神に入ってからのサード守備を見ても
なぜ守備固めでサードに変えないんだと疑うぐらい堅実です。
1章で述べた佐藤選手のリスク回避としても、阪神全体の内野守備という視点でも
糸原選手をサードに移し、ショート中野選手、セカンド山本選手という選択も
十分アリなのではないかなという個人的な視点でした。
これまでの矢野監督の起用を見てるとあまり現実的ではないでしょうが。笑
以上今後考えられる阪神の展望でした。
現実的には佐藤選手とサンズ選手の4番で試行錯誤。
それでも得点力が落ちればロハス選手の昇格が妥当かと考えられます。
一番怖いのは負けが込んで、
矢野監督がコロコロ打順を変えまくっておかしな打順を組んでしまうという展開です。
昨年も負けが込み、打順を日替わりで変えて3番に調子の悪い糸井選手を起用し続け、
さらに打線が繋がらなくなった期間がありました。
今年は3番佐藤選手の起用になったらちょっと危険かなと思っています。
また今後は6番に起用されるであろう陽川選手の活躍もかなりカギになりそうです。
この辺に注目して見守っていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【原因は球数による疲労か】阪神西勇輝まさかの4被弾2死球5失点! 2020年8月1日対横浜DeNA
こんにちはカズヤです。
今回は8月1日対横浜DeNA戦で4被弾5失点と打ち込まれてしまった西勇輝投手について。
「投球の観点から見た」今シーズン初の死球に続いて2死球、4被弾の原因
まずはこの日の西勇輝投手の投球のおさらい。
《投球動画を見る》
西投手はこの日は全体的に変化球が高めに浮いており、抜けるボールが目立ちました。
初回はソト選手にホームランをいきなり打たれました。打たれた球種は高めのフォーク。
続く4番佐野選手には今シーズン初となる死球。インサイドに投げようとしたスライダーが引っかかって佐野選手にぶつけてしまいました。
初回から雲行きが怪しいなと見えましたが、立ち上がりの初回。なんとか修正していくのも西投手の強みです。
しかし、この日はほとんどそれから修正されることはありませんでした。
ほとんど変化球の制球が悪く、
フォーク、チェンジアップ、そして左打者のバックドアのスライダーなど、ここは三振を!というときに決め球としていたボールが全て抜けたり、高めに浮き続けていました。
特にフォークは落ちも悪く、西投手本人も投げる度に首をかしげたり、マウンドで「落ちた?」と梅野選手に聞く場面も見られました。
唯一制球されていて良かったのはシュートでしたが、4回大和選手にそのシュートも上手く打たれて本塁打になってしまい、あそこからいよいよ西投手も投げるボールに困ってしまったと思います。(打たれたボールも悪い球では無かったですが、大和選手に本塁打されたとなると「シュートも良くないのか?」と投手が1番感じてしまいます。)
それからも変化球が修正されることはなく、5回は2死三塁のピンチで佐野選手には、追い込んでバックドアのスライダーを投げようとしてもまた抜けてしまい、投げるボールが無くなって投げたアウトコースのストレートを狙い撃ちされ2ラン被弾。
6回はまたも高めに浮いたフォークを宮崎選手に被弾し、結局西投手は6回5失点でマウンドを降りました。
西投手は同点に追いついてからも最後まで変化球の制球を修正できず、悔しいマウンドとなりました。
変化球が制球できなくなった原因は「球数」による、疲労説
初回から6回まで4被弾、2死球と制球が定まらない中々珍しい投球となった西投手の原因は一体何だったのでしょうか?
考えられる1つの要因は、ここ4試合の球数です。
西投手は7月5日の広島戦から、7月25日の中日戦までの4試合平均120球以上を投げています。
出典:「データで楽しむプロ野球」
https://baseballdata.jp/playerP/900062S1.html
現在阪神は昨年の勝利の原動力となっていた中継ぎ陣の怪我が相次いでいます。(島本投手、守屋投手、岩崎投手、エドワーズ投手など)
また昨年守護神を務めた藤川投手も一軍にはいますが開幕からの不調も完全に修正されておらず、中々勝ちパターンでは起用しにくい状況。
勝ちパターンは現状、馬場投手、ガンケル投手、スアレス投手が務めていますが、
3人全員が中継ぎによる連投を経験したこともなく中継ぎとして実績もあるわけではないので、首脳陣は正直計算が立ちにくく自信を持って起用している状態ではないでしょう。
そうなると首脳陣としてはなるべく体力がありイニングを跨げる先発投手には、多少球数ぎかさんでも長く投げてほしいわけです。
西投手はその筆頭角で体力もあり実績もあり、余程のことがなければ、何回投げてもゲームを作れる投手。
大差で勝っているときはもちろん、拮抗した試合やビハインドの試合でもできれば完投、もしくは7回、8回ぐらいまでは投げてもらいたいというのが、現在の阪神の投手事情。
西投手もそれを理解して、ここまで4試合かなりイニングを食ってくれました。首脳陣もファンも感謝しかなかったです。
しかし、ここに来てその疲労が下半身にきたのかな?というのが正直なところ。
昨日の横浜戦の投球を見ても、上体が少し高くあまり下半身に乗っていないのかなという感じはしました。
西投手も別に雨が降ってマウンドが泥濘んでるはけでもないのに、時折投げながらマウンドの感覚を気にする仕草も見られました。
本人的にもいつもと違うしっくりしない感覚があったのでしょう。
昨日は6月26日5試合ぶりとなる100球未満の球数でマウンドを降りました。結果の判断ももちろんでしょうが、こういう日こそ一度無理をさせず休ませるのは良い判断だったと思います。
次の登板も中6日で投げる筈ですから、しっかり休んでまたいつもの投球に戻してほしいですね。
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【遂に2015年の藤浪晋太郎が帰ってきた!】7回4失点 敗戦投手も完全復活のピッチング! 2020年7月30日阪神対ヤクルト
こんにちはカズヤです。
今回は本日2020年2度目の登板となり、好投をした藤浪投手の投球について書いていきたいと思います。
藤浪晋太郎投手の対ヤクルト戦全球ハイライト
前回の登板は直球が投球割合の9割近く!最後に狙われ満塁被弾
まずは前回の広島戦の投球のおさらいから。
2020年藤浪晋太郎初登板ハイライト動画
背水の陣で望んだ2020年初登板は序盤からとにかく直球を飛ばしまくり、表情や、久しぶりのスタメンのショート北條に打球を飛ばしまくる投球などを見ても、かなり余裕が無い様子が見て取れました。
何度か変化球を混ぜようと投げてはいましたが、どうしても力んでしまうのか直球はスピードが出ていましたが、変化球はなかなか決まらりませんでした。
2軍ではスプリットがかなり良く、決め球になっていただけに個人的にはもっと変化球を混ぜて欲しいと思っていましたが、梅野捕手もリードの特徴として「その日の投手の1番良い球を中心に投球を組み立てていく」タイプ。
変化球を要求することはほとんどありませんでした。藤浪投手は毎回ランナーを出しますが、なんとかストレートの力で押し切りピンチを凌ぎますが、6回2アウト満塁でピレラに直球を狙われ満塁被弾。好投を続けいた藤浪でしたが最後に「直球押し」が仇になり敗戦投手となりました。
前回の登板を反省し、いざ2度目の登板!
藤浪投手は広島戦の登板後、「直球が多すぎた。次は変化球を混ぜて投球の幅を広くしたい」という翌日のスポーツ紙の記事で答えていました。
阪神・藤浪 30日・ヤクルト戦に向け調整「投球に幅を持たせられるように改善」/阪神タイガース/デイリースポーツ online
広島戦は確かにあまり変化球は決まっていませんでしたが、時折ハマった時のカットボールはここ近年の中でも凄まじいボールを投げていたので、どんどんスプリットやカットボールを投げてほしいなと思っていました。
今日こそは変化球を混ぜた投球を!しかし、、、
そして満を辞しての今日のヤクルト戦での登板。今日こそは変化球を混ぜながら打者を翻弄してほしいなと思っていましたが。。。
序盤から直球を飛ばしまくります。
藤浪。前回と変わっていないぞ。
結局初回は全球ストレートで無失点。
続く2回もピッチングは変わらず、1点先制を許します。
3回からは変化球を多投。スプリット、カットボール(スラット)が冴え渡る!
3回からは2巡目となり、ようやく変化球を多投。アウトコースからのバックドア、バックフットのカットボール決まり、
特に切れ味鋭い148km/hのスピードで落ちるスプリットは、2015年の彷彿させるような凄まじいボールでした。ヤクルトの村上選手も3球連続のスプリットに全て空振りというシーンもありました。
6回までチャンスも作られますが後続を凌ぎ1失点でクオリティースタートを切ります。
結果は「7回4失点で敗戦投手」。だが全盛期の藤浪は帰ってきた!
その後7回北條選手の2エラーなど守備に恵まれず4失点で7回を投げ終えました。
今回も敗戦投手にはなりましたが、本日の投球最高のピッチングでした。
最高だっただけに、何とか勝ちをつけて上げたかったですが、相手の高橋圭二投手もいい球を投げていました。北条選手の守備は頂けなかったですが。。。
本日のような投球であれば間違いなく、3番手4番手の表ローテに入ってくるでしょう。
あとは、勝ちをつけて上げて自信をつけさせて上げればどんどん良くなっていく気がします。
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【阪神はどう攻めるべきだったのか?】6回表1アウト満塁のチャンスもヤクルト長谷川宙輝の圧倒的な投球で無失点 2020年7月29日阪神対ヤクルト
こんにちはカズヤです。
7月29日対ヤクルト戦、勝てば阪神は2位浮上のチャンスでしたが3-1で敗れました。残念!
今日の最大のキーポイントは、6回表一打逆転の1アウト満塁のチャンスの場面でした。
この場面について順を追いつつ、解説含めて書いていきたいと思います。
阪神1アウト満塁のチャンス!ヤクルトは梅野から長谷川に投手交代
6回表ヤクルトは先発で5回1失点と好投していた原樹理投手から梅野雄吾投手に交代。
原投手はうまく荒れ球を利用しつつ好投し阪神の打者が絞りにくくされていたために、個人的には「この回流れ変わるな」と見ていました。
予想通り流れは変わりはじめ、梅野雄吾投手は先頭打者梅野選手にストレートの四球。
次の木浪選手はエンドランで進塁打を打ち、1アウト2塁。8番植田選手はヒットで続き、9番ピッチャーの所で代打福留選手は粘って四球で1アウト満塁の大チャンスとなりました。
流れが阪神に傾きかけているところで、ヤクルトは梅野投手を諦め長谷川宙輝投手にスイッチしました。
しかし、ここまで好調の阪神打線(昨日は20得点)、ましてや次の打者はここ3試合当たっている近本選手でしたからこの回1点は確実に取れるだろうという見立てはファンだけでなく、阪神首脳陣もあったはずです。
悪い流れを吹き飛ばす、長谷川投手の圧倒的な支配層ピッチング
しかし、その流れを思いっきり吹き飛ばしたのが交わった長谷川宙輝投手でした。
近本選手に投じた一球目のストレート。
この一球でかなり勝負見えてしまいました。
映像で見てもらえればより分かると思いますが、それ程にまで今日の長谷川投手のストレートの走りは素晴らしすぎました。
長谷川宙輝投手の全球を見る↓↓↓
次のボールも直球でしたが低めに外れ、三球目はやや甘めストレートで近本選手も狙いに行きましたが完全に力に押されファール。
正直ストレート投げられたらお手上げ状態。打てません。
こうなると近本選手は甘い変化球を狙っていくしかありません。
5球目その甘いスライダーがきましたが、追い込まれて直球も意識してか、こすったような当たりになってしまい内野フライに倒れ2アウト。。。
続く糸井選手も、長谷川投手の凄まじいストレートに全く手が出ず2ストライクと追い込まれます。近本選手同様、糸井選手も甘い変化球しかチャンスはありませんでした。糸井選手もストレートは近本選手の打席を見て、捨てていたかもしれません。
そして、変化球を見送りカウントを整えますが最後の決め球アウトコースのストレートに空振り三振。
こちらも見ていて完全にお手上げ状態でした。笑
「ストレート投げられたら無理。もう暴投してくれ!」と願っているぐらいでしたから。
終盤もサンズ選手のあわやホームランかという当たりや、チャンスは作りかけますが、結局勝ちパターンの中継ぎリレーに押さえ込まれそのまま3-1で試合終了。
チャンスらしいチャンス、ターニングポイントは6回の攻撃でしたが今日は長谷川投手に完全にやられてしまいました。
あの長谷川投手の投球で試合が決まってしまったと言ってもいいと思います。それぐらいに支配力のある圧倒的な投球でした。
ヤクルトの試合は全て見ていないですが、シーズンに入って長谷川投手のあれ程の凄まじい投球は初めてみました。
元々良いボールを持っているのはオープン戦から見ていましたが、今ひとつ制球がつかず打たれていた印象。
この試合をきっかけに今日のような投球をすると一野球ファンとしては嬉しいですが、阪神ファンとしてはまた厄介な相手になりますね。
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【矢野監督、木浪へ打撃指導】指導後→木浪4打数4安打1ホーマー6出塁!の秘密
こんにちは。カズヤです。
しばらく巷で流行りのYouTuberとして活動していましたが、本日からyoutubeと並行しまたこのブログも再開していこうと思います。
よろしくお願いします。
早速今回は昨日7/28対ヤクルト戦、
4打数4安打1本塁打6打席6出塁と大活躍を見せた木浪選手について。
木浪選手の全打席の動画が下記のリンクから見れます。
木浪選手は昨日の試合前まで
最近5試合打率.067(15-1)と絶不調でした。
それを見兼ねた矢野監督、コーチ陣は総出で木浪選手へ付きっきりの指導。
その指導が実り、1打席目から見違えるように良くなり試合終了まで大活躍を見せました。
気になる矢野監督の指導内容も記事で載っていましたので、一部抜粋して紹介します。
-木浪と試合前話していたが
矢野 自分の経験から見ていても、調子が悪いとボールを長く見たいし、体重を前に移動したくないというのを勘違いしちゃうんだけど。ボールを長く見たいし、体重が前に行っちゃダメだって。残りすぎて結局、打ちにいく時に受けちゃっている形になっていたから。どっちかというと、静止して「静から静」で動かずにボールを見るのは難しい。動きながら「動から動」でボールを見に行く中でボールを探さないと。調子悪くなるとどうしても止まっちゃう。最後の泳ぐっていうのも泳いだらダメだって調子悪くなると思っちゃうけど、逆に泳いでいっても胸だけ見せなかったら対応できると思うで、ということを言って。「動から動」で動いて打ちにいったらいいんじゃないっていうことを言って。
といった内容でした。
このインタビューで矢野監督の打撃指導の
「有能さ」が伺えます。
木浪選手は、前のカードの中日戦の打席を見ると、
確かに「ボールをかなり長く見よう」としている意識が見えます。
そのせいで始動が完全に遅れ、直球に全くタイミングが合わずに空振り。最後は同じ軌道から変化球を投げられ引っ掛けて内野ゴロや空振りなどのシーンがかなり目立ちました。
矢野監督の言う、
調子が悪いが為に
「ボールを見極めたい」、「ファームを崩されたくない」という焦る気持ちから、
「静から静」、いわゆる投手に対して完全に「受け身の状態」で打席に入っていたということです。
これでは中々狙い球を絞ることもできないし、
狙い球を待っていても全くバッティングをさせて貰えないのが関の山です。
この状態を見兼ねた矢野監督は「動から動」、
つまりボールを待つのではなく、
始動を早く取り、ボールをこちらから迎えて打とうという感覚。
投手のタイミングに合わせてじっと待つのではなく、まずこちらから直球にタイミングを合わせるぐらいに早く動いて、ボール見に行こうという指導をしたのではないかと思います。
その結果木浪選手は1打席目から構えも、
投手が投げる前から、動きながらタイミングを取るような構えに変わっており、
全くタイミングの合っていなかった直球も当たり始め、ストライクゾーンに来るボールは殆どスイングをかけていました。
こうした結果、どんどん振ることによってタイミングも合いやすく、基本的に直球に合わせている為ポイントも前になり、
変化球も泳ぎながらも長打が打てるという、本当に見違えるほどの打席内容になっています。
もちろんその内容と共に結果も付いたのでしょう。
(不調時の木浪選手と好調に戻った木浪選手の打席の違い)を下記のリンクから見れます。
近年打撃コーチに悩まされてきた阪神ですが、
監督業についている人の方が打撃指導が優れているというのも皮肉なものです。
今年の井上コーチ、新井良太コーチに関しては、最近の野手の結果を見てももちろん、インタビューなど見ていても近年の中で個人的に良いコーチの部類だと見ていますが、
こうした矢野監督の助言の良さを見ていると、
同じ世代の金本氏やゴルフで遊んでる真弓氏などを野放しにしているのが、本当に勿体無いなとつくづく思ってしまいます。笑
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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【阪神タイガース ボーア】はなぜオープン戦打球が上がらなかったのか?
youtubeでも解説しています
[https://youtu.be/nuo_pwYzQcs
今回は阪神タイガース期待の新助っ人ジャスティン・ボーア選手について。
ボーア選手はオープン戦20打数4安打打率.200 0本塁打1打点に終わり、4番候補としては物足りない数字を残したまま終わりました。
特に気になってしまうのが本塁打がゼロだということです。4安打の内容も全てシングルヒットで打球が中々上がっていません。
なぜ打球が上がらなかったのでしょうか?
今回はこの原因について考えてみたいと思います。
評論家の意見を見ると、外国人特有の「下半身が使えておらず上体に頼って打っている」という意見がありましたので、
昨年のメジャー時代センター方向にホームランを打ったフォームとオープン戦のセンターへライナー性のヒットを打ったボーア選手を見比べて検証したいと思います。
こうしてみるとそこまで上体だけで打っているようにはあまり見えません。
体重移動のバランスも良い印象で、頭もあまり動かず、アッパーではなくきちんと上からバットも出て最短距離で振れています。フォームの形は悪くないでしょう。外国人特有な、「上体だけに頼って打つタイプ」の打者ではないと言えます。
しかし、インパクトの瞬間を比べると少しオープン戦の時は昨年のシーズン中に比べて、下半身に体重が微妙に乗り切れていないかという印象はあります。
この微妙な差が打球が上がってこない原因だと思われます。
フォームの形は悪くないと見えます。
キャンプの疲れが溜まっていたのでしょうか、身体のキレが戻りきれないままオープン戦が終わってしまったというのが本当のところでしょう。
開幕は延期になり不透明なままですが、ボーア選手にとっては身体のキレを取り戻す良い時間かもしれません。
「日本のピッチャーに順応できるか」という問題もあるので活躍は分かりませんが、オープン戦の結果で悲観する必要も特にないでしょう。