マリナーズ移籍の菊池雄星について徹底解説!「菊池は際立って、データリテラシーが高い選手。」メジャーで活躍できるか
菊池雄星投手がポスティングシステムを利用し複数球団の競合の末、
シアトルマリナーズの移籍が決定しました。
また契約内容もかなり異例の好待遇で、
契約年数が最大で7年総額120億、
また肘を負傷している菊池選手の事も気遣い、
トミージョン手術を防ぐため
6試合先発した次の試合は1イニング程度の投球にとどめるという契約をしたとのこと。
菊池選手メジャーに適用しやすい環境を球団側から用意したということです。
菊池選手の評価が今まで高かったということは言わずもがなですが、
ここまでの好待遇は異例です。相当期待はされているということでしょう。
そんな高い評価を受けてマリナーズへ入団した菊池選手ですが、
そもそも彼はどのような投手だったのでしょう。
日本のデータを振り返りながら、まとめていき、
メジャーでどれぐらい適用し活躍することができるのか予想もしようと思います。
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菊池雄星投手
1991年6月17日生まれ 27歳
左投げ左打ち
184cm/100kg
プロ入り後は中々活躍できず、7年目にして初めて二けた勝利達成。
キャリアハイは17年の
16勝6敗 防御率1.97
ちなみに昨年は
14勝4敗 防御率3.00でした。
持ち球
球種は主にストレート、スライダー、カーブ、チェンジアップの4球種。
ストレート
150㎞/hを超える速球を投げ込み、最高球速157km/h。
空振り率が9.67%と低いのは気になるが、
見逃し率は17.08%とやや高かいため、
意外にも浅いカウントでカウント球として投げている印象。
しかし今シーズンは途中で肘の角度を変え、ストレートの精度が格段に上がった。
まだまだ真っすぐの伸びしろは期待できる。
スライダー
菊池投手と言えば、このスライダーは代名詞になるだろう。
彼の場合はメジャーでも流行となった「スラッター」とも呼ばれる球を投げている。
カットとスライダーの中間の球を「スラッター」という。
詳しくは下記の記事で書いたので読んでほしい。
kazuyabaseball1625.hatenablog.com
データを見ると昨シーズンは
空振り率16.84%、見逃し率は14.88%で、
キャリアハイの17年は、
空振り率18.3%、見逃し率13.70%と文句のない数字。
メジャーでもまだまだスラッターは通用している傾向にあるので、
彼のスラッターはどこまで通用するのか注目していいだろう。
カーブ
昨シーズンストレートともに、飛躍的に成長した球。
ストレート、スライダーの次の「第3の球種」を探していた菊池選手は
このカーブを投げた。
先ほど書いた、肘の角度を変えてからもより綺麗なカーブを投げられるようになり、
「打者がストレートかスライダーを待っている時に、かなり有効な球になった」
と本人も口にしている。
空振り率は5.84%と低いが、見逃し率は24.54%と
持ち球の中では一番高いというのもそれを裏付けている証拠になる。
このカーブかメジャーで通じるかは不明だが、
本人は
「ナックルカーブのようなスピンが効いてスピードのあるような球もいいかもしれない」
と口にしていたのは注目すべき点だろう。
これから精度や変化も変わってくることは間違いない。
チェンジアップ
平均球速130km/hを超えるチェンジアップを投げる。
変化量も多くかなり沈むので右打者のインコースにも有効。
空振り率も16.92%と
球種の中で空振り率は一番高い。
メジャーでは140km/hを超える「高速チェンジアップ」も流行っており、
彼もここに適用したら面白い。
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「データリテラシーの高さ」が際立つ菊池投手
菊池投手は日本球界でも際立つほど、かなりデータを活用している。
今シーズンも肘の位置を変え、ストレートやカーブが見違えるほど良くなったのは
トラックマンを利用してデータ分析をした結果だったという。
ちなみに「トラックマン=高性能弾道測定器」で、日本にも浸透し広島を除く本拠地球場には全て設置されている。このテクノロジーにより、打者や投手の様々な感覚が可視化されるようになった。メジャーでも「フライボール革命」が起こったのはトラックマンによるデータの裏付けにより起こり、現にホームランは量産された。
現代野球では「データーリテラシーの高さ」はもう必須条件となっていて、
日本の選手で成績を残している選手はどんどん活用しているし、
最先端のメジャーの流行などにもかなり敏感だ。
そして菊池投手も高校生の時からメジャーを目指している部分もあってか、際立つ一人の選手。
スラッターを投げたり、カーブの球速を上げたいと言ってるのも大きく物語っていると言える。
目まぐるしくデータが取られるメジャーではよりデータの分析が必須となる。
大谷選手があれだけ活躍したのも、データ分析を毎試合毎打席欠かさなかったとも言われている。
日本球界で群を抜くデータ分析能力の高さをほこる菊池選手は、
今後どこまで変化していくのか注目したい。
メジャー活躍予想
不安なのは肘の負傷。
どこまで来年フルで投げられるのかが気になるが、
球団のあの好待遇なので2,3年後も長期的に見据えた起用は間違いない。
ローテーションに入ることは確実のようだが、1年目は少し登板間隔を空けるか、
そこまで回を食わせない起用になると思われる。
そのなかで勝ち星や成績を残すのは状況的に難しい。
予想としては来年は9勝、10勝あたりできれば良い方でしょう。
正直第3の球種とされるカーブも今の感じでは微妙。
ストレートとスラッターにかなり比重を置いた投球(その上でチェンジアップも有効)になるのではないかなと予想されます。
1年目はその投球がどこまで通用するか次第かと。
大きな成績を残すのは2年目、3年目ぐらいにきたした方が良いかなと思います。
その間にどれだけ菊池選手が変わっていくのか?
その変化に私は注目しようと思います。
まとめ
噂では井川慶の再来だとも言われているらしいですね。
確かに現状は少し厳しいですが、彼に関してはそこまで心配は無いかなと思っています。
気づいたら普通に適用しそうな感じするんですよね。
日本でもなんかいつの間にかエースになっていた、あの感じで。
それは正にデータリテラシーの高さだったわけですが。
そこがあるのはかなり強みでしょう。
かつての黒田投手のような全く別人のような投手に私はなっていくと思っています。
変化が楽しみですね。
最後までありがとうございました。
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