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阪神タイガース 2019年オーダー予想 シーズンの展望【野手編】

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後編の今回は野手について展望していきます。

 

 

昨シーズンは最下位の阪神

 

 

 

大きな原因としてはチーム全体の「打撃不振」が目立ち、

 

 

4番として期待されたロサリオは外のスライダーに苦戦し途中2軍落ちで本塁打8本、

 

 

17年に20本打った中谷や新人ながら4番に座った大山も期待されましたが、

 

 

共に「謎の右打ち」で違和感のあるフォームも目立ち本来のバッティングができず

 

 

2軍暮らしの日々も余儀なくされました。

 

 

 

 

終わってみれば、

 

 

チーム打率は.253(リーグ5位)

 

 

本塁打85本(リーグ最下位)

 

 

得点は577(リーグ5位)と打撃部門は圧倒的に低い数字を記録してしまいました。

 

 

 

 

今オフは監督も金本監督から矢野監督に変わり、

 

 

来年また勝負の一年になる阪神だったのですが、

 

 

野手の主な補強は新外国人のマルテ選手とドラ1の近本選手のみでした。

 

 

 

ここから本当に阪神は来シーズン巻き返しを図れるのかについて、

 

展望していきたいと思います。

 

 

 

基本オーダー

1 6北条

2 4糸原

3 9糸井

4 5大山

5 7福留

6 3マルテ

7 8近本

8 2梅野

 

矢野監督は「まだレギュラーはいない」と宣言し、

 

鳥谷選手も来季からショートに戻るということで

 

 

センターライン争いはかなり激化しそうですが、

 

 

守備力など総合的に判断してシーズン中盤まではこのオーダーが一番良いかなと思われます。

 

 

 

 

ポイントは3番~5番の並びの部分。

 

 

昨年は得点力不足に悩まされた大きな原因は、

 

4番のロサリオと大山らの若手の不振でした。

 

 

 

 

現状もクリーンアップ候補がいるかと言われれば正直いません。

 

 

 

強いて言えば、糸井、大山、福留が無難だろうと思い並べましたが

 

 

昨年より爆発的に得点力が上がるかどうかといえば冷静に見てそこまでは望めない。

 

 

 

 

だからこその4番候補新外国人マルテ選手の加入ではありますが、

 

 

マルテ選手はパンチ力は確かにありますが実際は中距離打者です。

 

 

 

 

ロサリオほどではないですが、外のスライダーにも弱いというデータもある。

 

 

 

 

そして少し精神論的なものかもしれませんが、

 

「ロサリオのトラウマ」によってマルテ選手にかかる期待と疑問の目は

 

ファンだけではなく首脳陣フロントからも、

 

今季はより一層厳しさが高まるように私は思います。(現状でさえ若干ある)

 

 

 

 

となれば、

 

 

いきなり4番に据えるのではなく、

 

 

開幕から中盤辺りは日本の変化球に慣れてもらうという意味で

 

 

マルテは6番辺りでいいのではないかと思います。

 

 

 

 

 

それも含め糸井、大山、福留の三人のクリーンアップに決めました。

 

 

ファンとしては面白みのない打線かもしれませんが、確率論でここが一番落ち着くように思えます。

 

4番タイプではないですが、糸井を4番にするのも仕方が無いとも思っています。

 

ここに原口にも食い込んでほしいところなんですが。。。

 

 

 

変わらず言えるのはかなり厳しいということですね。

 

 

 

捕手

レギュラー 梅野

ベンチ入り 坂本 原口

 

 

 

捕手に関しては、リーグでもトップクラスに入る捕手レベルにあります。

 

昨年ゴールデングラブ賞に輝いた梅野が主にマスクをかぶることになると思いますが、

 

 

控えの坂本は守備力、リード、フレーミングも非常に上手く、打撃も潜在能力を感じさせるようなものを持っています。また原口も言わずもがな打撃に関しては文句はなく、守備力を磨けば充分正捕手になれる選手で、充実のラインナップとなっています。

 

 

基本線はこの三人の捕手を入れ替えながらマスクをかぶらせることになると思いますが、物凄く難しい。

 

梅野選手もゴールデングラブを獲ったとはいえまだまだリードに不安があります。

 

ここは捕手出身の矢野監督の手腕も試されるところ、もう少し様子を見てもいいかもしれません。

 

 

 

内野手

 

一塁手 マルテ (大山)(陽川)(原口)

 

二塁手 糸原 上本 (鳥谷)(熊谷)

 

三塁手 大山 陽川 (鳥谷)

 

遊撃手 北条 鳥谷 植田

 

 

 

昨年は内野手の守備力の低さが目立ち、失策数は89とリーグで一番多く、

 

特にセンターラインの弱さが目立ちました。

 

また打撃力の不振もあり、内野で固定できたのは糸原のみでした。

 

 

 

一塁手

 

 

マルテが主に出場していくでしょうが、不振が続けば陽川や大山が起用されるでしょう。

 

マルテは外国人に珍しく守備にも定評があります。フロントも獲得の決め手はそこだった言うほど。

 

大山のサードの守備も捨てがたいので基本はマルテが一塁手として入るでしょう。

 

昨季はロサリオの不振により一塁手貢献度はかなり低い数字となりました。

 

 

 

今季はマルテ選手がどれだけやってくれるのか、そこが大きなカギとなります。

 

 

 

二塁手 

 

内野陣で激しく争いがあるのがここのポジション。

 

有力は唯一計算のできる上本と昨季フルイニング出場した今年キャプテンの糸原。

 

怪我をしやすく、フルイニングが見込めない上本の状態を考えると基本は糸原が起用されると思われますが遊撃手の出来によっては、

 

ショート糸原、セカンド上本という布陣も考えられるでしょう。

 

起用すればある程度はやってくれる上本なだけに、何らかの形で使いたいところ。

 

 

三塁手

 

余程のことが無い限り、総合的に見ても大山の起用が最優先と考えられます。

 

ただ、昨季の不振もあるためまだまだ不安な部分もあるため、陽川の起用もあるでしょう。

 

また鳥谷のショートコンバートはどれだけ本気なのか、どれだけやれるのかも影響してきそうです。

 

ショートでも厳しい状況が続けば鳥谷のサードでの起用も昨季と同様あるでしょう。

 

 

遊撃手

後半戦に復活の兆しを見せた北条選手が有力だと思われます。

 

しかし今年は鳥谷のショート出場熱望によりショート争いに食い込むこととなりました。

鳥谷は「ダメなら辞める」という相当な覚悟を持って臨んでいるようなので、

注目しておきたいところ。

 

 

逆に北条選手はここの争いを勝ち取れば大きな自信にもなるでしょう。

 

 

今までは金本監督の意向の元、鳥谷のコンバートによって、

「若手にショートを譲る」という形で北条らは出場していました。

 

 

今年は鳥谷の覚悟により直接争って決めるというのはチームとして、

 

今年のショートはものすごく大きいポジションであり、

 

 

今後も左右する大きな一年になると思われます。

 

 

 

外野手

左翼手 福留 高山 ナバーロ (中谷)(陽川)(板山)

 

中堅手 近本 中谷 江越 俊介 (伊藤隼) 

 

右翼手 糸井 (福留)(伊藤隼)

 

 

外野手はセンターラインの強化が叫ばれる中、ドラフトで近本を獲得しました。

 

外野手の補強はそれ以外は大きな補強はないですが、近本選手がそれなりにやってくれれば守備、打線、走塁共にプラスが生まれる事でしょう。

 

また昨季不振の中谷選手、ベテランの福留、糸井が今年はどれだけ活躍してくれるのかも大きなカギとなります。

 

 

左翼手

 

基本線は福留でしょうが、近年は休ませながらの起用が続いています。

 

 

その間は高山、ナバーロ、中谷辺りが起用されるという構図になるでしょう。

 

 

昨季は中谷も不振もあり、高山やナバーロ、陽川、板山など、

 

かなり入れ替わりが激しく、福留に次ぐ二番手が中々現れませんでした。

 

 

また中谷、福留を除くと守備力も落ちてしまい、守備範囲の狭さも露呈されていました。

 

 

本望は守備も良い中谷がセンターかレフトに入ることが望ましいですが、

 

 

昨季の不振の影響は大きく未だに復活の兆しは見えていません。

 

 

 

その点高山は秋季キャンプで「何かをつかんだ」と話しており。期待は持てそうですが

 

守備力を考えるとまだ不安なところも多い。

 

 

福留の休みの間に誰を使うのかは今年もかなり激しく変わるポジションになりそうです。

 

 

中堅手

 

レフト同様選手の入れ替えが多かったのはこのポジションです。

 

 

2軍の江越や島田、伊藤隼太までセンターにつくこともありましたが、

 

全く固定できる選手はいませんでした。

 

 

 

しかし今年はドラフトで近本選手を獲得しセンターのレギュラーとして期待されています。

 

オープン戦でそこそこの活躍を見せてくれれば、開幕レギュラーは間違いないでしょう。

 

 

守備力に関しても近本がレギュラーになればセンターラインは昨年と比べて、

 

かなり改善されてくるはずです。

 

 

ただ不安なのは即戦力とは言え、まだプロ1年目であるということ。

 

 

1年フルイニング出ることも難しければ、活躍し続けることも難しい。

 

 

 

仮に近本が文句なしでレギュラーになったとしても、

 

 

どこかで2番手3番手のセンターの選手が必要になります。

 

 

 

ここで代わっても困らない選手を何人作ることができるか。

 

昨季固定できたセンターがいなかった分、ここが至上命題になります。

 

 

はっきり言って一番層が薄いこのポジションをキャンプ、シーズンと、

 

どう選手を起用するのかはかなり重要になりそうです。

 

 

 

 

右翼手

 

ここは糸井でしょう。

 

ただ怖いのは故障です。

ここも休みを入れながら起用することが望まれます。

 

先ほども述べましたが、ここの二番手を誰にするのか。

 

そしてきちんと作れるのかです。

 

 

今年は糸井には比重がかかるかもしれない年になるかもしれませんが、

 

そんなことも跳ね返してもう一花暴れてほしいなと思っています。

 

 

 

個人的キーマン

 

野手で個人的キーマンを挙げると、

 

近本ですね。

 

 

 

新人にいきなり期待してしまうのは酷なのかもしれませんが、

 

ある程度やってもらえて、センターがハマれば

 

 

打線的にも、守備的にもかなりオーダーが組みやすくなります。

 

 

 

昨年は打撃不振と守備力の低さが目立つ一年となってしまいました。

 

 

今年はいろんな面で新しい風を吹かせる意味でも、

 

この人の働きは阪神の未来を非常に左右する大きな選手になると思っています。

 

 

是非新人王をとってほしいです。

 

 

 

まとめ

 

昨年は規定打席に立ったのは、糸井、福留、糸原、梅野の4人だけでした。

 

 

それだけ固定もできず、打てず、守れませんでした。

 

 

今年は首脳陣も変わり新生矢野阪神の元、チーム全員の底上げが必要になります。

 

 

 

後半戦の藤浪の好投、大山のバッティングなど、復活の兆しを見せる選手もいました。

 

 

 

いきなり首位争いになるチームに生まれ変わるのは難しいと思いますが、

 

 

2,3年後の優勝も見据えるような戦いをしてほしいとファンとして強く願っています。