【ルーキー解説】阪神ドラ1 近本光司の活躍に見える強みと今後の課題。脱「赤星2世」で新人王狙え!
こんにちはカズヤです。
今回は阪神19年ドラ1 近本光司選手について書いていきます。
近本光司選手のプロフィール
近本光司選手は
170cm72kg
主な経歴は
兵庫県立社高等学校→関西学院大学→大阪ガス→阪神(2018)
大学生までは投手をやっていたようですが、
大学3年から外野手に転向し、野手として活躍。
近本選手の活躍(4月中旬現在)に見える、強みと今後の課題とは?
オープン戦はキャンプの好調を維持しながら木浪選手に次ぐ活躍を見せ、
見事ルーキーながら開幕2番を勝ち取り
期待通りの活躍を見せている近本選手。
ここまでの(4月上旬時点)全試合を見て感じる
近本選手の強みと
どうしても見ていて気になる、今後の課題について
打撃、走塁、守備の三つに分けて書いていきたいと思います。
①打撃
「一本足」のように足を高く上げ、ボールを引き付けてしっかりボールをコンタクトして振りぬいていく
独特なバッティングフォームが特徴的です。
足が速い選手としてはめずらしく、内野安打を稼ぐために
「当て逃げ」(片手でゴロを打ちながら走る)をせずに
しっかり振りぬいて強い打球を打つ技術があるというのも高く評価できます。
また右足を高く上げていることによって左足の軸にしっかりと体重が乗っていて、
これにより変化球も引きつけられ、タメもしっかりとでき、
どんな球種にも対応できる準備ができています。
ボールを自分の近いところまで持って行けているので比較的選球眼が良いのも、頷けますね。
左足の軸がしっかりしているので体の回転も良く、ボールにきちんと力が伝わっています。
単打だけでなく長打が打てているのは、回転を意識したしっかりとしたバッティングフォームができているからだといえます。
今後の打撃課題
インコースにやや弱い印象。
ある程度ファウルにして逃げている場面も見られるので、そこは評価できるが
前に打ち返そうとすると力負けして野手の正面に行くことがしばしば見受けられる。
特に真っ直ぐはまだまだ力負けしている。
このインコースやプロの真っ直ぐに対してどう対応するかは今後大きな課題となりそうです。
②走塁
50m5秒8、
一、二塁間を3秒1で走るという、赤星氏の記録(3秒2)をも抜く速さはさすが。
足はここ数年見てきた阪神のルーキーの中では間違いなく一番早いでしょう。
走塁に関しては間違いない。
ただ気になるのは「盗塁」の方ですよね。
「赤星2世」として謳われて入ったからには、
阪神の足の速いルーキー選手は「盗塁数」を増やさなければならない暗黙の使命があります。
そして「盗塁の技術」がなく、干されてきた選手たちも何人も見てきました。
「赤星2世」という色眼鏡は相当な高い結果を期待されてしまいます。
近本選手に関して言えば、正直まだよくわかりません。
確かに足はとてつもなく速いですが、
かつて赤星氏は「盗塁は足ではなく頭でするもの」と断言していました。
見ている限り近本選手も「頭」を使って走っているようには見受けられます。
プロ初盗塁の時は完全に配球を読んで走っていましたし、
2個目の盗塁も投手のモーションを盗んでいてスタートも良かった。
またリードしている際も、体重移動に工夫をしているようです。
技術は無いこともないようですが、ここはまだまだ課題もたくさんあるのだろうと見ています。
じっくり見守っていきましょう。
③守備
先述した足の速さもあってか、
守備範囲に関しては相当広いなというのが第一印象です。
ただ、
「センター専門外野手」だなということ。
オープン戦でレフトの守備を見ていましたが、打球の入り方、捕り方を見ていると
厳しそうだなと素人目でも感じました。笑
基本的には中谷選手と併用で「センター起用」で行くと思われます。
今後の課題
お気づきの人もいると思いますが、
肩があまり強くないようです。はっきり言うと弱い。
ただそこに関しては私はあまり問題視はしておらず、
むしろ「守備範囲の広さ」を武器に活躍してほしいと思っています。
中日の名手大島洋平選手も実は肩は相当弱いですが、
一級品の「守備範囲の広さ」で球界を代表するセンターとして活躍しています。
近本選手には大島選手を目指して、
「守備範囲の広いセンター」として活躍してほしいと思っています。
まとめ
- バッティング、選球眼は評価できる。インコース、プロの真っ直ぐの対応が課題。
- 走塁は文句なし。盗塁はまだまだ課題あり。
- 守備範囲は広いのを武器にして、弱肩もカバー。大島目指せ。
今年はDeNAの上茶谷投手が新人王有力だと見られていますが、
近本選手も十分新人王狙えると思っています。
個人的には今年に関しては盗塁数ばかりに囚われず(走れるだけ走ってはほしい)、
「打てる野手」として打撃で数字を残してほしいなと思っています。
平成も終わることですし「赤星2世」の幻影はいつまでも追いかけなくていいと思います。
ファンも近本選手も
脱「赤星2世」で、新人王を応援、狙っていってほしいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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