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なぜ阪神は甲子園で勝てないのか!?阪神甲子園球場は「ラッキーゾーン」を早急に復活させるべき、3つの理由

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こんにちはカズヤです。

 

 

 

今回はなぜ阪神タイガースは、ここ数年ホーム球場である

 

 

阪神甲子園球場で勝てないのか?

 

 

そして、早急に阪神甲子園球場ラッキーゾーンを復活させるべきであるという

 

 

3つの理由を書いていきます。

 

 

 

 

 

 

近年の甲子園球場の勝率は?

 

まず初めに、ここ数年間の

 

阪神ホームゲームの勝率とビジターの勝率を見ていきたい。

 

 

 

 

下は2014年から18年までの阪神タイガースのホーム、ビジター球場の

 

勝敗成績である。

 

 

 

 

勝率5割以上は赤文字、勝率5割以下は青文字

 

の色で区別している。

 

 

 

 

 

2014年
144試合75勝68敗1分 勝率..524(2位)


ホームゲーム 72試合41勝30敗1分 勝率.569
甲子園 62試合33勝28敗1分(5中止)

京セラ 9試合7勝2敗
倉敷 1試合1勝0敗


ビジターゲーム 72試合34勝38敗1分 勝率.472

 

 

2015年
143試合70勝71敗2分 勝率.496(3位)

 


ホームゲーム 72試合44勝27敗1分 勝率.620
甲子園 63試合35勝27敗1分(6中止)

京セラD 9試合9勝0敗


ビジターゲーム 71試合26勝44敗1分 勝率.371

 

 

 

2016年
143試合64勝76敗3分 勝率.457(4位)


ホームゲーム 71試合31勝39敗1分 勝率.443
甲子園 63試合26勝36敗1分(6中止)

京セラD 8試合5勝3敗
倉敷 (1中止)


ビジターゲーム 72試合33勝37敗2分 勝率.471

 

 

2017年
143試合78勝61敗4分 勝率.561(2位)


ホームゲーム 72試合41勝29敗2分 勝率.586
甲子園 62試合34勝26敗2分(5中止)

京セラD 9試合6勝3敗
倉敷 1試合1勝0敗


ビジターゲーム 71試合37勝32敗2分 勝率.536

 

 

2018年
134試合59勝73敗2分 勝率.447(5位)


ホームゲーム 66試合25勝39敗2分 勝率.390
甲子園 57試合19勝36敗2分(12中止)

京セラD 8試合5勝3敗
倉敷 1試合1勝0敗

 


ビジターゲーム 68試合34勝34敗0分 勝率.500

 

 

 

まとめると14年、15年の和田政権では

 

 

ホームゲームで圧倒的に勝ち越しビジターでは2年とも負け越している。

 

 

チームは2年共にAクラス。

 

 

 

 

そして16年から18年の金本政権では、

 

 

 

 

チーム再建1年目の16年はホーム、ビジター負け越し4位。

 

 

 

17年はホームゲーム、ビジターゲーム共に勝ち越し2位と大躍進しましたが、

 

 

 

 

18年は近年にまれに見ぬ、ホームゲームの勝率が.390。

 

 

 

結果的にこの勝率が引き金になり、勝負の3年目もチームは最下位、

 

 

金本監督は実質解雇で退任に終わってしまいました。

 

 

ホームゲームで勝てなければAクラスはない

 

 

先述した成績を見てまず分かるのは、当たり前ですが、

 

 

数多いホームゲームで勝ち越せなければAクラスはあり得ないということです。

 

 

 

 

現状阪神は甲子園で勝つのに四苦八苦している状態です。

 

 

 

 

 

 

これは和田政権の時も同じことが言えます。

 

 

 

数字では確かに勝ち越せてはいますが、

 

 

 

 

甲子園球場の成績を見ると貯金は5~8程度。

 

 

 

 

 

2005年の全盛期は平気で貯金15以上作れていましたから、

 

 

それに比べるとかなりさみしい数字になります。

 

 

 

14年は本塁打が15試合出ないなんてことも平気であり、

 

 

ここ5年だけを見てもかなりホームに苦しめられていることが分かります。

 

 

 

 

 

ちなみに例年の優勝チームの成績を見ても、ホームで15から20以上は作っています。

 

 

16年、17年のカープは貯金30ホーム球場で作っていました。

 

 

 

阪神が甲子園で勝てない理由

 

阪神はそもそも「広い球場向き」のチームではない

 

阪神タイガースはそもそも

 

歴代「投高打低投手力が高く、打撃力が低い)」のチームです。

 

 

 

投手に関しては球速の速い大型投手が多く、相対的に見ても

 

優秀な投手、素材のある投手が多い。

 

 

 

 

また投手の育成力にも評判があり、チーム内で育成ノウハウが確立されているチームといえます。

 

 

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しかし、打力に関してはお世辞にも高いチームとは言えず、

 

 

生え抜きで20本打てれば万々歳。

 

 

 

 

今年まで生え抜き野手で30本以上打ったのは掛布さん以来出ていないのが現状です。

 

 

 

 

暗黒から常勝チームに生まれ変わった年は全て、

 

 

外のチームから野手を補強に成功させた年であったということは言うまでもありません。

 

 

 

 

 

金本監督が就任し、

 

 

「生え抜き野手を育てる」という大きなテーマを掲げてから3年後

 

 

安定してモノになっている野手は結局一人も出てきませんでした。

 

 

強いて言うなら大山選手ぐらいでしょうか。

 

 

 

 

結局それも、

 

 

「そもそも持っているチームの力」と「ホーム球場の特性」が

 

 

かみ合っていないからです。

 

 

 

 

打力が低い阪神にとって、甲子園のような広い球場で戦うこと自体

 

そもそも不利な状況に追い詰められているんです。

 

 

 

 

②浜風

 

①でチラッと述べた「球場の特性」の話になりますが、

 

 

甲子園といえば「広い」以外にもこの「浜風」が一つ特徴になります。

 

 

 

 

多くのスラッガー、特に左バッターはこの「浜風」に苦しめられてきました。

 

 

 

 

甲子園で勝つにはこの「浜風」に乗せて打つことができるかが大きなカギになりますが、

 

 

これはそう簡単なことではなくかなり高い技術が要されます。

 

 

 

 

 

近年この高い技術で打っていたのは、桧山選手や金本選手辺りが顕著でしたが、

 

 

 

 

それでも現役のインタビューや試合を見ていても、苦労している様子は見ていて感じました。

 

 

 

 

 

正直なところ、今阪神にそのような高い技術で打てる打者がいるかと言われれば見受けられません。

 

 

 

 

そもそも野手力の低いチームが、

 

 

広い球場で「浜風」が吹き、最もホームランが出にくい球場で

 

 

点を取れなくて当たり前なんです。

 

 

 

野球は点取りゲームですから。点が取れなければ負けは必然的に積みあがります。

 

 

 

 

 

③甲子園のグラウンドと守備範囲の狭い野手

 

 

甲子園は黒土のグラウンドと外野は天然芝でできています。

 

 

 

そのためイレギュラーバウンドも多く打球のスピードも速い

 

 

というデメリットがあります。

 

 

 

 

プロの選手でも「甲子園で守るにはほかの休場とは別の技術がいる」といわれるほど。

 

 

 

 

 

甲子園で守るということは高い技術と守備範囲の広さが必要となるのですが、

 

 

 

 

阪神の野手は残念ながら守備範囲が狭く、高い技術を持っている選手も少ない。

 

 

 

 

失策数は昨年、16年とリーグワースト。

 

17年も僅差で5位と、ここ3年間は特に守備力の低さが顕著に表れています。

 

 

 

 

大きな要因は、

 

ショート鳥谷の劣化とセンターラインを守れる若手がなかなか出てこない

 

ということでしょう。

 

 

 

 

打力だけでなく守備面でも、投手力の高い投手陣の足を引っ張ってしまい、

 

 

甲子園で戦うことでよりチーム力が下がってしまっているのです。

 

 

 

 

 

 

 

令和こそ「ラッキーゾーン」復活を

 

阪神球団はこれらの事情を分かっていてか、

 

 

ラッキーゾーン」の復活を検討しているという報道がこの2,3年で何度も出ました。

 

 

 

しかし今だに本格的に球団が動き始めているかと言われればそうではありません。

 

 

 

 

中には

 

「簡単にホームランが出てしまっては甲子園の醍醐味がなくなる!」

 

 

ラッキーゾーンができてしまってはホームランが増えて、阪神の投手陣が育たなくなるのでは?」

 

 

 

など反対意見も出ているようですが、

 

 

 

 

 

私個人的な意見では「ラッキーゾーン復活」は大賛成です。

 

 

 

むしろ早急にでも設置するべきだと思っています。

 

 

 

ラッキーゾーン復活」で阪神投手陣に影響は出ない

 

ラッキーゾーン復活を!」という意見を言うと、

 

 

必ず出てくるのが

 

 

「ホームランが増える分、阪神の投手も打たれてしまう」という反論意見です。

 

 

 

 

 

が、これに関して一つ異議を唱えるならば、

 

 

 

阪神の投手陣は「球場が狭くなったところで被本塁打は増えない」ということです。

 

 

 

 

 

 

先ほども書きましたが、阪神の投手陣のレベルは元来高いレベルのものであり

 

 

大柄で球の速い投手陣を何人も作ってきました。

 

 

 

 

それは今となっても変わりません。

 

 

 

 

先発頭であるメッセンジャーをはじめ、岩貞、西や青柳、

 

若手では才木など、

 

ストレートで打者を刺すことができ、ゴロを量産できる投手陣がそろっています。

 

 

 

 

 

ビジターで特に関東の狭い球場で相性が良いのは、

 

 

 

単純に打線が爆発しやすいことだけではなく、

 

 

 

そもそも高いレベルの投手陣が狭い球場でも

 

 

 

ホームランを打たれにくいという大きな要因があるからです。

 

 

 

 

 

ラッキーゾーンができることで、

 

阪神投手陣に与える影響はほとんど無いといっていいでしょう。

 

 

 

 

ホームチームに、アドバンテージのあるホーム球場を

 

近年はパリーグを中心に「ホームランテラス」を設置し

 

 

ホーム球場を狭くするチームが増えています。

 

 

 

単純に「広い上にホームランが出なければ面白くない」という

 

商業的な目的もあるでしょうが、

 

 

 

戦略的な目的で改修していることもあると思われます。

 

 

 

 

ソフトバンクは広いうえに6メートル近くあるフェンスを、

 

ホームランテラスを設置しましたが、

 

 

 

順位は大きく下がることなく毎年Aクラス、投手陣にも大きく影響を与えている様子はありません。

 

 

 

 

それは阪神と同じく投手陣のレベルがそもそも高く、三振やゴロを量産でき、

 

 

総合的に野手のホームランがプラスになると見越して戦略的に改修をしたともいえます。

 

 

 

 

 

これまで述べてきたことを見ると分かるかと思いますが、

 

 

 

阪神は典型的な「狭い球場向き」のチーム構成になっていると断言できます。

 

 

 

 

ならば、ホームチームにアドバンテージのある球場に近づけていくべきです。

 

 

 

 

抵抗があるならば、

 

 

ライトスタンドだけでも私はラッキーゾーンを設置していくべきだと思っています。

 

こんな感じで。

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「浜風ゲーム」は正直なところ面白くもなければ、

 

もういいだろうと思っているのは私だけではないはずです。

 

 

 

 

 

令和に入った今こそ、ラッキーゾーンを復活させてほしいと思います。

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

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