【祝 オールスター選出】なぜ阪神近本光司選手はルーキーでありながら活躍できているのか?
こんにちはカズヤです。
今回は新人ながらファン投票でオールスター選出もされた、活躍中の阪神近本光司選手はなぜ活躍しているのかについて書いていきます。
体が全くぶれないバッティングフォーム
ここまで1番バッターとして大きな働きを見せている近本選手は疲労もあってか交流戦でやや下降しましたが、打率.268、小柄ながらも本塁打は6と長打も打てるのが魅力ですが、なぜここまで打てているのでしょうか?
近本選手は下半身がどっしりとして重心が低く打ちに行く際、全く体が突っ込まず、ぶれず、伸び上らないバッティングができているというのが大きな要因だと考えられます。また始動が早くトップを早めに作ることができているため、来たボールに対して早く準備することができ見極められやすい。さらにバットも素直に出やすいため、ポイントは近くても来た球に対して自然に対応することができ初球から打ったり、追い込まれても粘りながら打ち返すことができているということです。
そして長打が出るというのも魅力ですが、近本選手は外国人のバッティングを積極的ン参考にしているとキャンプ中の新聞記事でみたことがあります。
試合前の練習でも置きティーバッティングをしていたりなど、FBR(フライボール革命)を意識した練習をしている効果が試合に出ているのだと思います。
本塁打もこれからもう少しでそうですね。10本以上は打てるのではないでしょうか。
シーズン前半で18盗塁(セリーグ2位)の本質的な理由
ここまでシーズン前半が終わろうとしていますが赤星2世として期待された近本選手の盗塁数は18でセリーグ2位。1位の大島選手は20とは2盗塁差と、赤星氏以来の新人王と盗塁王のダブル受賞に期待がかかります。
近本選手は野球センスはもちろんのこと、野球IQというのも高く評価されています。
赤星氏も「盗塁は足ではなく、頭でするものだ」としきりに著書や現役時代からも強調されていましたが、近本選手も大事な場面での盗塁、また3盗も決めたりと、正にそれを体現した結果の成績だと思われます。
しかし私個人的にはそれだけではないと思っています。
近本選手がここまで盗塁ができている一番本質的な理由は「塁に出られているからです」。こんなことを言うと当たり前なことを言うなという声も聞こえてきそうですが、これが野球というゲームを考えた本質的な理由なのです。
世界の盗塁王の福本豊氏も現役時代最初は自分の足を生かすためにひたすら前に当てるだけのような弱いゴロを打つ練習をしていたらしいのですが、当時の首脳陣はそれを見て「それでは絶対に塁に出られなくなる。きちんと打つ練習をしろ。そしたら塁に出られて盗塁数も増える」と言われ、ひたすら打つ練習をしてたら飛躍的に盗塁数が伸び今では言わずと知れた「世界の盗塁王」になったという話があります。
日本の野球は特にですが「小技」を過大評価されやすいんです。しかし「小技はあくまで小技」であって、「しっかり打つことができる」という王道、定石を行えるうえで「小技」は成り立っていますし、意表を突くから効果的でもあります。野球は打てなければ始まらないですし、盗塁もバントも、エンドランも打つからこそできる機会が与えられるのです。これが野球の本質です。
近本選手は盗塁の技術が高いということはもちろんありますが、そもそもしっかりとスイングをして打つ技術、塁に出られる技術があるからこそ今の盗塁数に大きく繋がっていると考えます。また交流戦中々盗塁数が伸びなかった理由も打撃の不調などにより塁に出られなかったからだとも言えます。
時々福本氏は解説で「盗塁の極意」を聞かれて「塁に出ることや」と発言し笑い話のようになっていますが、これは笑い話でもふざけているわけでもなく、あながち本質的な解説だと捉えられるべき内容なのです。
改善されつつある不安視された守備力
シーズン前は守備力が不安視されており、特に肩が弱いという触れ込みがありどうなるかと思われました。
しかしシーズンが始まり様子を見ると守備範囲も広く、肩についても地肩の弱さは時折見えつつもスローイング、チャージの速さでその弱点もカバーし大事な場面で補殺するシーンも何度も見られ改善されてきた様子が見られます。
課題としてはもう少し球場ごとの特性を掴み、守備範囲が広くなれば完成系になるのではないかと思われます。
中日の大島選手のような中堅手を目指してほしいなと思います。
まとめ
近本選手が活躍している理由は
- 重心が低く、下半身がどっしりしているため体がぶれない、突っ込まない、伸びない。
- FRBも意識に置いた練習の取り組みも見え、引っ張った長打力も増えている
- 塁に出られる能力が高いため、盗塁数も増えている。
- 不安視された弱肩もスローイングとチャージで補い、改善されている。
いかがだったでしょうか。
今年の新人王はまだまだ近本選手にも可能性があるかなと思います。
後半戦なんとか巻き返してほしいなと期待しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。