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9割の人が間違っている「コンパクトなバッティング」の誤解と正しい解釈について

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こんにちはカズヤです。

 

今回も打撃理論について書いていこうと思います。

 

この記事では多くの野球人も間違えている「コンパクトなバッティング」の誤解と、

正しい解釈について述べようと思います。

 

 

コンパクトなスイングを心掛けてもあっさり三振してしまう理由

 

突然ですが、「コンパクトなスイング」と聞いて皆さんはどんなスイングを想像するでしょうか?

大半の人は「体の近くでバットを小さく振る」というような動きを思い浮かべると思います。しかしこれは大きな間違いなのです。

 

 

野球を経験した人は誰しも「追い込まれたらコンパクトに振れ」と言われたことがあると思います。そうすると皆追い込まれたら、バットを短く持ち、体に近づけ、ボールにミートしやすいように小さく振りスイングスピードを速くする。

わざわざそこまでして「コンパクトに振る」というのは、三振をしないため、早いボールや鋭い変化球に対応しやすくするため、バットにボールをとにかく当てるため、

要は「どんなボールが来ても対応できるようにするため」というのが主な目的でしょう。

 

しかし、そのように「小さく速く振る」ことだけを考えている人ほど、いい結果が出ることは少なかったと思います。むしろ確率的には結果は出にくい。速い速球に何とか対応できたとしても、鋭い変化球を投げられればあっさりボール球を振って三振。これは経験談だけでなく、バッティングにあまり長けていないプロの打者を見ても同じ光景が見られます。

 

「なぜあんなワンバウンドのボール球を振ってしまうのか」と野球中継を見て疑問に思ったこともあるでしょう。短くバットを持って、コンパクトなバッティングを意識しているのは理解できても、何のためにすべてのボールに対応しようとしているのか理解できないぐらい、ウィニングショットが来たらあっさり空振り三振をしてしまう。

これがもし「コンパクトなスイング」を正しく解釈できている一流打者であれば、ウィニングショットが来ても平然と見送ることができます。なぜこれほどまでに差が出てきてしまうのでしょうか?

 

 

これは結論としてプロの打者でも「コンパクトなスイング」の解釈を間違えている(体の近くで小さく振ることだと考えている)人が多いということと、そしてその間違った解釈によって打席で「急いで」しまうということが大きな原因です。

 

コンパクトなスイングを間違って解釈している人は、必然的にスイングで描くバットの孤が小さくなるため無意識に「詰まる」ことをなるべく避けようとします。そのためボールを惹きつけようとしているつもりでも「詰まるのではないかという」と不安が大きいため、早いボールを投げる投手ほどバットを急いで出そうとしてしまうのです。

しかし、打者は「急いでスイングしなければ」と思った時点でもう負けは決まっています。本当の良い打者は、どんな投手が来ても自分のタイミングで普段と同じスイングができる打者が一流の打者です。

 

 

では一流打者はどのようにして、多くの投手の球に対応しているのでしょうか。

その大きな違いとして「コンパクトなスイング」の解釈を改めて正しく解釈することができているかが重要です。

 

 

「コンパクトなバッティング」とは、「より深い位置」でトップを作ること。

 

一流打者が考える「コンパクトなバッティング」の正しい解釈は

「トップの位置はより深く、バットは一直線に振り出し、フォロースルーは大きく」です。

 

「コンパクトなバッティング」を心掛ける理由として、「どんな球が来ても対応できるようにするため」だと先ほど書きましたが、裏を返すとそのためには「よりボールを長く見る必要」があります。

一流の打者は「普段より深い位置にトップを作ること」によって、相手投手の投球を長く見ることができ、直球だと思ってスイングを始め、急に鋭いフォークボールが来たとしてもバットを止めることができるのです。逆に間違った解釈をしている、すなわち体の近くでバットをスイングをすると、フォークボールだと思ったときにはバットが止まりません。「なぜあんなボール球を振ってしまうのだろう」というシーンは正にそういうことなんですね。

 

 

「始動を早く」することで早い球にも対応しやすくなる

しかし「より深い位置でトップを作ってしまえば、差し込まれやすくなるのではないか」という不安要素も考えられます。確かにミートポイントまでの距離が長くなる分、早いスイングをしなければいけないのではないかと考えてしまいます。が、その問題は「始動を早くする」ことによって解消されます。

 

 

打者は基本的に相手投手が速い球を投げる投手であるほど、「急いで」バットを出そうとしてしまいます。それは打者も速い球を見るとどうしても「速い」と感じてしまうからです。しかし、先ほども書きましたが「打者は急いだ時点で負け」です。

 

では深い位置でトップを作っても急がずに、普段と同じスイングをするためにはどうすればいいのかというと、「始動を早くする」ことです。「始動を早くする」という重要性は昔から多くの一流メジャーリーガーも強調しています。そして「速くバットを振り出す」、「動作するタイミングを早くする」ということによって、ボールに合わせることは物理的に不可能なことをしているという解釈もされています。

 

ボールに対応するために、「始動を早くし、より深い位置でトップを作り、バットは一直線に大きく振る」これが正しいコンパクトなバッティングの解釈であり、

極めて重要なバッティング要素だと断言し、終わらせてもらいます。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。