【原因は球数による疲労か】阪神西勇輝まさかの4被弾2死球5失点! 2020年8月1日対横浜DeNA
こんにちはカズヤです。
今回は8月1日対横浜DeNA戦で4被弾5失点と打ち込まれてしまった西勇輝投手について。
「投球の観点から見た」今シーズン初の死球に続いて2死球、4被弾の原因
まずはこの日の西勇輝投手の投球のおさらい。
《投球動画を見る》
西投手はこの日は全体的に変化球が高めに浮いており、抜けるボールが目立ちました。
初回はソト選手にホームランをいきなり打たれました。打たれた球種は高めのフォーク。
続く4番佐野選手には今シーズン初となる死球。インサイドに投げようとしたスライダーが引っかかって佐野選手にぶつけてしまいました。
初回から雲行きが怪しいなと見えましたが、立ち上がりの初回。なんとか修正していくのも西投手の強みです。
しかし、この日はほとんどそれから修正されることはありませんでした。
ほとんど変化球の制球が悪く、
フォーク、チェンジアップ、そして左打者のバックドアのスライダーなど、ここは三振を!というときに決め球としていたボールが全て抜けたり、高めに浮き続けていました。
特にフォークは落ちも悪く、西投手本人も投げる度に首をかしげたり、マウンドで「落ちた?」と梅野選手に聞く場面も見られました。
唯一制球されていて良かったのはシュートでしたが、4回大和選手にそのシュートも上手く打たれて本塁打になってしまい、あそこからいよいよ西投手も投げるボールに困ってしまったと思います。(打たれたボールも悪い球では無かったですが、大和選手に本塁打されたとなると「シュートも良くないのか?」と投手が1番感じてしまいます。)
それからも変化球が修正されることはなく、5回は2死三塁のピンチで佐野選手には、追い込んでバックドアのスライダーを投げようとしてもまた抜けてしまい、投げるボールが無くなって投げたアウトコースのストレートを狙い撃ちされ2ラン被弾。
6回はまたも高めに浮いたフォークを宮崎選手に被弾し、結局西投手は6回5失点でマウンドを降りました。
西投手は同点に追いついてからも最後まで変化球の制球を修正できず、悔しいマウンドとなりました。
変化球が制球できなくなった原因は「球数」による、疲労説
初回から6回まで4被弾、2死球と制球が定まらない中々珍しい投球となった西投手の原因は一体何だったのでしょうか?
考えられる1つの要因は、ここ4試合の球数です。
西投手は7月5日の広島戦から、7月25日の中日戦までの4試合平均120球以上を投げています。
出典:「データで楽しむプロ野球」
https://baseballdata.jp/playerP/900062S1.html
現在阪神は昨年の勝利の原動力となっていた中継ぎ陣の怪我が相次いでいます。(島本投手、守屋投手、岩崎投手、エドワーズ投手など)
また昨年守護神を務めた藤川投手も一軍にはいますが開幕からの不調も完全に修正されておらず、中々勝ちパターンでは起用しにくい状況。
勝ちパターンは現状、馬場投手、ガンケル投手、スアレス投手が務めていますが、
3人全員が中継ぎによる連投を経験したこともなく中継ぎとして実績もあるわけではないので、首脳陣は正直計算が立ちにくく自信を持って起用している状態ではないでしょう。
そうなると首脳陣としてはなるべく体力がありイニングを跨げる先発投手には、多少球数ぎかさんでも長く投げてほしいわけです。
西投手はその筆頭角で体力もあり実績もあり、余程のことがなければ、何回投げてもゲームを作れる投手。
大差で勝っているときはもちろん、拮抗した試合やビハインドの試合でもできれば完投、もしくは7回、8回ぐらいまでは投げてもらいたいというのが、現在の阪神の投手事情。
西投手もそれを理解して、ここまで4試合かなりイニングを食ってくれました。首脳陣もファンも感謝しかなかったです。
しかし、ここに来てその疲労が下半身にきたのかな?というのが正直なところ。
昨日の横浜戦の投球を見ても、上体が少し高くあまり下半身に乗っていないのかなという感じはしました。
西投手も別に雨が降ってマウンドが泥濘んでるはけでもないのに、時折投げながらマウンドの感覚を気にする仕草も見られました。
本人的にもいつもと違うしっくりしない感覚があったのでしょう。
昨日は6月26日5試合ぶりとなる100球未満の球数でマウンドを降りました。結果の判断ももちろんでしょうが、こういう日こそ一度無理をさせず休ませるのは良い判断だったと思います。
次の登板も中6日で投げる筈ですから、しっかり休んでまたいつもの投球に戻してほしいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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