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【解説】なぜ阪神は横浜戦にだけ異常に強くなるのか?データに基づいた「必然的」な理由。

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YouTubeでも解説しています。

https://youtu.be/J3mJhpOulNI

 

 

 

こんにちはカズヤです。

 

今回は皆さんが疑問に思っていること、

 

 

 

「なぜ阪神は横浜戦にだけ強いの?」という疑問に答えたいと思います

 

 

 

 

2018年のDeNA戦の対戦成績は、

 

 

17勝8敗と大きく勝ち越し、

 

 

 

 

 

内、横浜スタジアムの試合では10勝3敗

 

 

かなり相性の良さをうかがえます。

 

 

 

 

 

阪神ファンの中では勝てない甲子園球場よりも、

 

 

 

 

横浜スタジアムをホームにしてくれ!」という声が出るほど

 

 

 

 

低迷しているチームとは思えない

 

 

見ていて気持ちのいい試合ばかりしてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

で、よく多い疑問として、

 

 

 

 

「なぜ「ホーム」の甲子園球場では勝てないのに、横浜スタジアムでは異常に勝てたのか?」

 

 

 

という声が上がります。

 

 

 

 

その答えとしてよく上がるのは、

 

 

「甲子園はヤジが多いから、選手が縮こまって良いプレーができないから。」

 

 

とか、

 

 

横浜スタジアムは雰囲気が良いから」とか

 

 

 

 

訳のわからない解説をしている人が多い。

 

 

 

 

 

 

ただ、私としては阪神横浜スタジアムに強い理由は明白なんです。

 

 

 

 

それはヤジとか雰囲気のようなボヤけた問題ではなく、

 

 

 

 

データに基づいても、

 

 

今年の阪神の野球スタイルを見ても「必然的」だとわかる。

 

 

 

 

 

また甲子園で勝てない理由も同時に出てきます。

 

 

 

 

 

 

今回はその部分を書いていきましょう。

 

 

 

 

阪神の投球スタイルとDeNA打線の弱点

 

まず阪神投手陣の全体的な投球スタイルとして、

 

 

阪神はストレートの割合がどの球団よりも多いんです。

 

 

 

 

 

下記は

 

12球団のストレート投球割合を算出されたものですが、

 

神 54.90%
ソ 49.16%
西 48.65%
楽 47.80%
巨 47.44%
ロ 46.12%
オ 45.18%
日 45.04%
D 44.96%
中 43.82%
広 41.27%
ヤ 39.95%

 

 

圧倒的に阪神は「ストレートの投球割合」が多い。

 

 

 

 

 

特にメッセンジャー投手は投球全体の46.78%

 

 

 

他球団のエースと比べても圧倒的に多いんです。

 

 

 

 

 

そしてこのデータに基づき何が言いたいのかと言うと、

 

 

 

横浜打線は圧倒的に「ストレートに弱い打線」であるということです。

 

 

 

特に145km/h超を超えるストレートには全く打てなくなる。

 

 

 

 

 

個人の選手で言うと、主砲の筒香選手はそれは顕著

 

 

彼の場合確かに

 

 

ストレートの打撃成績は打率.302,、25本塁打と成績は良いのですが、

 

 

 

 

 

阪神戦の成績を見ると

 

 

.打率226 2本塁打 8打点

 

 

 

とかなり分が悪かったのが感じ取れます。

 

 

 

 

彼の場合、

 

 

菅野選手やメッセンジャー投手などの速球派がくると途端に打てなくなる。

 

 

 

 

 

しかも先ほど書いた通り阪神はストレートの投球割合が大半を占め、

 

 

 

大型で150km/hを超える速球派投手が多いため、

 

 

 

成績が悪くなるのは必然的とも言えます。

 

 

 

 

阪神投手陣が甲子園のような広い球場だけでなく、

 

 

狭い球場でも被本塁打が少ない理由はここにあるとも言えます。

 

 

 

 

 

 

とは言え、ロペス選手やソト選手、宮崎選手に限ってはストレートにめっぽう強い。

 

 

 

 

そのため対阪神戦の成績も良いのですが、

 

 

逆に言えば、してやられたと数字的に感じるのはソト選手とロペス選手のみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人の選手さえマークしておけば

 

 

 

さほど点を取られる心配はないのです。

 

 

 

 

 

 

阪神の投手の投球割合と、DeNA打線の弱点が見事にマッチしていたことが、

 

 

相性の良い一つの要因だったと言えます。

 

 

 

 

阪神は「狭い球場向き」のチーム構成である

 

二つ目の理由としては、

 

阪神はそもそも「狭い球場向き」のチーム構成になっているということです。

 

 

 

阪神タイガースは伝統的に「投高打低(投手力が高く、打力が低い)」のチーム

 

 

 

 

投手の育成力は年々レベルを上げており、

 

阪神独自のノウハウを持ちながらセリーグでは全く上位チームに引けをとらない

 

「投手王国」チームを毎年作り上げることができています。

 

www.yakyuuism.com

 

 

 

 

投手を中心として「勝ち」ゲームを作るのが得意としているチーム。

 

 

 

 

 

 

逆に言うと野手の力は低い。

 

 

「生え抜きのホームランバッターを作り上げる」ことは、例年球団の第1テーマとして掲げられていますが、

 

 

 

30本打った生え抜き野手は掛布氏以来出てきていないのが現実です。

 

 

 

また「打力の低さ」のみならず「守備範囲も狭い」野手が多く、

 

失策も多い。

 

 

 

 

 

それはここ数年も変わらず、失策数はここ数年リーグ5位やワーストを行き来している。

 

 

 

 

広い甲子園をホームにして戦っていることが不思議なほど、

 

 

阪神タイガースは「狭い球場向き」のチームなのです。

 

 

 

 

 

 

2018年もその傾向は顕著になり、就任当時金本監督は若手野手育成を掲げながらも

 

 

最後は「守り勝つ野球」を目指し、チームを作りました。

 

 

 

 

本当のところはそこに安定して20発打てるような野手

 

 

が出てきてほしいところでしたが、

 

 

右打ち信仰により大山や中谷、梅野など元々持っていたバッティングを崩してしまい

 

 

 

 

得点力不足にも悩まされました。

 

 

 

 

 

それでも2018年横浜スタジアムにだけ強かったのは一体何故なのでしょうか?

 

 

 

 

 

それは先ほど述べた通り

 

 

阪神タイガースは「狭い球場」に合っているチームだからということです。

 

 

 

 

 

阪神の打力の低い野手陣でも、センターに向かって風も吹き、

 

 

飛距離もいらない関東の狭い球場であれば本塁打を打つことも可能です。

 

 

 

 

 

それにつけて、大型でパワーのある投手陣が揃っているとなれば

 

 

狭い球場でも関係なく抑え込み安定して「守り勝つ」ことができる。 

 

 

 

 

そして狭い球場である分、「守備範囲の狭い野手」の守りもカバーできる。

 

 

 

 

また、速球派に弱い横浜DeNAともなると相性の良さも必然的であるとも言え、

 

 

勝てる可能性の方がそもそも高かったということなんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

逆に甲子園で勝てなかった理由もここで分かると思います。

 

 

 

 

「投高打低」のチームが、一番広い球場で勝てと言われる方がそもそも厳しい。

 

 

 

 

特に2018年はチーム状況からしても顕著だった分、成績に大きく出てしまったわけです。

 

 

 

 

 

ラッキーゾーン復活」の検討もしていると何度か報道で耳にしますが、

 

 

私は早急に復活させるべきだと思っています。

 

 

 

 

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まとめ

 

 

いかがだっただろうか。

 

 

 

阪神が横浜戦、

 

 

特に横浜スタジアムに強かったのは

 

 

こうした全ての要因が裏付けられていて「必然的」に勝つことができたからである。

 

 

 

来年は横浜側も対策はしてくるだろうが、メンバーがさほど変わらない分

 

まだ勝てるだろうとは思っている。

 

 

 

ただ、投球割合でストレートが多いのはどうにかしてほしい。

 

 

そりゃあ巨人や広島に勝てないわけだ。。。

 

 

 

 

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