2019年ワンチャン矢野阪神タイガースが優勝するために補強すべき3つのピースとは?
こんにちはカズヤです。
2019年序盤までペナントレースが終わり、
阪神タイガースはこの記事の執筆時点(5月29日)で50試合26勝22敗2引き分け3位。1位とは3ゲーム差とまずまずの滑り出しを見せています。
心配された貧打はルーキー近本の躍動を皮切りに、梅野の覚醒、4番大山の着実な成長なども見せ、徐々に得点数も上がっています。
そこに今年の強みである盤石の先発投手陣、新たなセットアッパーであるジョンソンの神々しい働きも大きく勝てる試合を着実に取れる強いチームになってきました。
正直なところ期待していなかったファンも毎度のごとく「あかん、優勝してまう。」と心ふるわせている方も増えてきていることだと思います。
私も冷静に見て「ワンチャン矢野阪神優勝あるな」とは思いますが、今の戦力のままでは長いペナントレースを制すのは厳しいなという見方もしています。
「ワンチャン矢野阪神が今年優勝するため」には何が足らないのか?そしてどんな戦力を補強しなければいけないのか?書いていきたいと思います。
矢野阪神が優勝するために必要な3つのピース
①外野手の補強
阪神はとにかく野手の駒が少ないというのが現状です。
レギュラー選手と控え選手の戦力差が激しいというのも一つの理由でしょう。
特に駒が必要なのが外野手です。
今季「ある程度」の活躍を計算された2年目のナバーロがまさかの絶不調。2軍に降格し今だに明かる兆しは見せていません。
また今季復調を期待された中谷も、相変わらずの145キロを超える速球の弱点の対応力はポイントが前になってきて少しずつ良くはなってきてはいますがまだまだで、チャンスで回っても右打ちを意識したスイングでポップフライと課題の残る選手。
高山選手も打撃フォームに無駄な動きも無くなり良くはなっていますが、タイミングがまだつかめていない様子で打率も1割台と結果が出ていません。
ベテランの福留選手や糸井選手を退ける控え外野手が中々出ていないのが現状です。
これから暑い夏が始まり福留選手の休養日も増えていくことを考えると、ある程度レギュラークラスの働きをしてくれる選手が必要になってきます。
中谷選手の覚醒、ナバーロ選手の復調を待つというのも一つかもしれませんが現実的には厳しいでしょう。
一つの手として新外国人外野手の補強を今からでもしてもいいところです。
もともと野手の駒が少なく戦力層が薄いというのが現状の阪神の痛いところ。
総合的な戦力で見ても、新たに野手を獲得するのは優勝を考えると必要な補強だと言えます。
②代打の切り札
先ほどの野手の戦力層が薄いという話にもつながりますが、阪神には「代打の切り札」がいません。
昨年まではここのポジションに原口選手がいましたが、オフに癌の診断をされ手術をし、復活にむけて着実にステップを踏んでいる最中です。2軍でも早くも結果を出しているようですが、まだまだ焦らせて1軍昇格させ負担をかけさせることはできないでしょう。
チーム構成としても接戦をモノにしなければいけない今季の阪神にとって、勝負を決められる代打の切り札がいないというのは深刻な問題です。特にシーズン終盤順位を決める試合が増えれば、今以上に中継ぎ投手に負担もかかってしまい、落とす試合も増えてしまいます。
そうなると期待されるのがベテラン鳥谷選手です。が、今季現時点で、得点圏23打数ノーヒット。打率も.125と快音が出る気配が中々出てきません。
2軍で結果を出している片山選手や得点圏で結果を出している北条選手に期待をかける方もいますが、個人的には今季は鳥谷選手が「代打の切り札」にならなくてはいけないと思っています。
明らかに衰えたショートの守備力を見るとスタメン起用されることはほぼ皆無。かと言って、2軍で調整させるような立場の選手でもないため2軍に落とすこともできないと考えると、チームとしても「代打の切り札の枠」として存在してもらわなければ困るわけです。
鳥谷選手は打席に入るだけで球場の雰囲気をガラッと変えることができます。これは今までの功績を残してきた鳥谷選手だからこそできる唯一無二の武器でしょう。
だからこそベンチにいる限りは「代打の切り札」に是が非でもならなくてはいけない。
野手の駒が少なく、「代打の切り札」がいないということに加え、2軍に降格できない現状のままの鳥谷選手が1軍ベンチにいるということはチーム編成的に見てもかなり厳しい状況です。
それを一発で解決できるのは、鳥谷選手が「代打の切り札」になるということ。
チームとしても優勝を狙える最大の補強だと言えます。
③もう一人のセットアッパー
現在ピアース・ジョンソン投手が計算以上の活躍を見せ、まだシーズン序盤ですが幾多の接戦を彼の活躍のおかげで勝ち抜くことができています。
しかしそれと同時に問題なのが、接戦が多い阪神にとってジョンソン投手の安定感にどうしても頼ってしまい既に登板数が23試合と多くなっています。
矢野監督も投手運用に気を使えているタイプの監督なので、なるべく起用しない日も意識的に設けているようですが、それでもどうしても起用せざるを得ない状況も多いというのが本音でしょう。
どうしてここまでジョンソン投手の起用が増えているかというと、大きいのはもう一人セットアッパーとして期待された桑原投手の不調でしょう。シーズン早々から2軍に降格し中継ぎの大きなカードを失いました。安定感のあるジョンソン投手の登板が軒並み増えていきました。現在は藤川投手や能見投手のベテランが終盤の大事な場面で投げるなどしていますが、シーズン終盤中継ぎに負担がかかる試合も増えてくるとなれば、ベテランやジョンソン投手だけに頼るのは避けたいところ。
阪神としてはもう一人セットアッパーを作りたいところです。
桑原投手の復活が一番ですが、現状戦力になっている投手の中で考えると個人的には守屋投手はかなり面白いと思っています。
また先発で衰えの見えるメッセンジャー投手の中継ぎ転換もアリだと思っています。
元々中継ぎで来日もしており、ゾーンの外で勝負する技巧派のスタイルに磨きをかけた投球であれば中々1イニングでは打てないとも思います。
いずれにせよまだまだシーズン前半戦でチーム状況的にも余裕がある中で、もう一人新たな中継ぎの大きいカードを増やしていければ、戦力的にもかなり大きくなるでしょう。
まとめ
矢野阪神がワンチャン優勝するために必要な3つのピース
- 外野手の補強(新外国人獲得)
- 代打の切り札(鳥谷選手がならなくてはいけない)
- もう一人のセットアッパー(桑原投手の復活、守屋投手に期待。メッセンジャー投手も面白いかも)
最後までよんでいただきありがとうございました。