プロ野球ブログ

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【「ロサリオ2世」ではない!!】阪神タイガース新外国人ジェリー・サンズ選手についてロサリオと比較分析

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youtubeでも解説しています。

https://youtu.be/zhnCe3VLl8o

 

今回は阪神タイガース新外国人、ジェリーサンズ選手について。

 

サンズ選手は昨年まで、韓国プロ野球リーグでプレーし、2019年は打率.305 28本塁打113打点で打点王のタイトルを獲得。そして今年阪神タイガースに入団しました。ポジションは外野とファーストを守れるようです。

 

サンズは「ロサリオ2世」?

 

巷では韓国で大活躍し、阪神に来たという同じルート、そして外の変化球に手を出すという理由で「ロサリオ2世」になるのではないかと言われています。

 

サンズとロサリオの2つの違い

 

しかし、ロサリオとサンズ選手は全く違うタイプのバッターだと見えます。まず一つ目の理由として、ボール球のスイング率です。ロサリオ選手は37.1%なのに対し、サンズ選手29.8%という数字が出ており、ロサリオ選手と比べると低いことが分かります。また外の変化球のバッティングの映像を見ると、ロサリオ選手に比べて腕が長く、コンタクトできる確率も高く右方向にも長打が打てることから打率はそこそこ残せるバッターだとみえます。出塁率も高く、フォアボールも選べることが分かっています。

 

 

そしてもう一つ心強い理由として、ロサリオ選手は韓国リーグで投手の弱いチームからホームランを量産していたのにたいし、サンズ選手はどの球場、どのチームでもコンスタントにホームランを打っていたという情報もあります。映像を見ていても本拠地の広い球場でも多く打っていました。これらの要素を比べると、中々期待して良いのではないでしょうか。

 

 

サンズの不安要素

 

しかし、一つ心配なのは出場機会でしょう。阪神は今シーズン外国人8人います。競争次第では当然サンズ選手も2軍に落ちる可能性もあります。どのように運用していくかはまだ見えませんが、出場機会も減ると中々日本の野球に対応していくことも、モチベーションの維持も難しくなるでしょう。サンズ選手は昨年から守備にやや衰えがあり、主に外野を守る方針のようですが、映像を見ても中々厳しそうな印象。守れないとなると運用もひとつ難しくなります。様子次第ではファーストで起用してボーア選手と運用していく可能性もありそうです。

【阪神タイガース新外国人】ジョン・エドワーズ投手の球質について。ジャイロスライダーの正体とは?

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youtubeでも解説しています。

https://youtu.be/eINWktXunpg

 

今回は阪神タイガース新外国人ジョン・エドワーズ投手について。

 

 

特殊なストレートとジャイロスライダー

 

エドワーズ投手の球種はストレート、スライダー、カーブの3種類が持ち球とされています。特にストレートとスライダーは投球の9割を占めるようです。

 

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出典「ベースボールギーク」さん

 

 

こちらは昨シーズンのエドワーズ投手の球種データがまとめられたものですが、ストレートはシュート回転が少なくカット気味に曲がるストレートを投げます。ナチュラルに曲がるようなので操ることはできないようですが、打者にとっては厄介なボールでしょう。

 

またスライダーは縦にまがるスライダー。本人は「ジャイロスライダー」と言っているようです。巷では、カットボールとスライダーが混ざったようなボールで「スラッター」、「かっスラ」とも呼ばれています。途中まではストレートと同じスピード、軌道から打者の手元でグッと落ちるボールです。メジャーでも数年前からフライボール革命に対抗するためのトレンドになっているボールで、打者から空振りが取りやすく、バットに当たってもゴロになりやすいため、「魔球」とも呼ばれています。キャンプでも早速福留選手や糸井選手から空振りを取っており、かなり大きな武器になりそうです。

 

またカーブも素晴らしく昨年阪神で活躍したジョンソン投手の投げる「パワーカーブ」に近いと言われています。回転数は2600回転と十分に空振りが取れるボールです。ちなみにジョンソン投手は3000回転近い、異常な数字なのでカーブのみでキリキリマイというのは難しいですが、充分勝負球として使えると思われます。

 

 

新球フォークも習得中!ジャイロスライダーと相性◎

 

また開幕が延期した影響で、フォーク系のボールを覚えようとしている。という記事も出ていました。フォークを覚えられれば、縦に落ちるスライダーとのコンビネーションが増え、投球の幅も広がるでしょう。個人的にはフォークに加え、ツーシーム系も覚えることができればほぼ敵なし状態になるので是非覚えてほしいなと思っています。エドワーズ投手正直かなり期待できそうです。

 

【阪神タイガース井上広大】はなぜ高卒で活躍できているのか?その凄さについて。

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youtubeでも解説しています。

https://youtu.be/IeC5sPB6Scs

 

 

今回は阪神タイガース井上広大選手はなぜ高卒でいきなり結果が出ているのか?その凄さについて話したいと思います。

 

 

インサイドアウト」を高卒で体現

 

井上選手の凄さはズバリ「インサイドアウト」のスイングができているということです。

インサイドアウトスイングとは一体どういうことなんでしょう。

 

インサイドアウトスイングとは、バットの軌道を表す言葉で、バッティングの理想とされるスイングとなります。腕を身体に巻きつけ、腕の力ではなく体の回転の力で打つイメージのことを言います。それによって最短距離でバットを出すことができるので、長くボールを見ることができ、ボールの軌道に対してバットの軌道を合わせやすくなります。ミート、そしてパワーを落とさずスイングすることができるのです。

 

言葉で話すとなんとなく誰でも出来そうな気はしますが、実はプロの選手でも中々出来る人はいません。インサイドアウトスイングの反対に、ドアスイングという言葉があります。多くの野手は体の軸ではなく、腕の力で打とうとしてしまい、ヘッドが下がり、バットは遠回りしてスムーズに出てこず、引っ掛かってしまいやすくなります。

 

井上選手はこのインサイドアウトスイングを18歳で既に身につけ、プロの世界でも体現できてしまっているということなのです。凄すぎますね。着実に実践を積み上げ、コーチがフォームをいじることがなければ活躍する日はそう遠くないでしょう。

 

 

【虎のロマンショート】阪神タイガース遠藤成選手ってどんだけ凄い選手なのか?

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youtubeでも解説してます。

https://youtu.be/_7HwBAJkhHY

 

 

今回は阪神タイガースドラフト4位遠藤成選手について紹介します。

 

 

2019年ドラフト4位で阪神に入団。内野手秋田県出身の選手です。身長は174センチで小柄ながら84キロと高校生らしからぬ大きな体をしています。

 

中学時代は投手を務め、「日本一の高校へ行く」と部屋の壁に張り付け日々練習をしていたそう。中学2年時、現在中日の小笠原投手率いる東海大相模が日本一になり東海大相模に入学を決め、有言通り入学をしました。

 

 

入学後は一年生からベンチ入りをし、内野手登録ながら投手も務めるなど二刀流として活躍をしました。

 

またバッティングにも定評があり、スイングスピードはプロ顔負けの156キロを練習中に記録。

足を上げてボールをよく見ながら、力強く早いスイングで振り抜くバッティングはすう球団のスカウトからも高く評価されていました。また小柄ながらパンチ力もあり、高校通算45本のホームランを記録。日本代表にも選出されており、走攻守揃ったバランス力のある選手です。

 

プロ入り後はショート一本に絞り、木浪選手や北条選手を初めとした選手らと争います。

 

オープン戦では期待も買われいきなり一軍出場を果たし、途中出場でノーヒットながらも堅実な守備を見せ首脳陣やファンに大きなアピールをしました。

また数日後の2軍戦ではプロ入り後初の本塁打も記録し、着々と成長を見せています。将来のレギュラーショートとしてほぼ確実と言っていいほど期待できる選手。数年は2軍などで経験を積ませるでしょうが、これからは要注目すべき一人の選手でしょう。

 

9割の人が間違っている「コンパクトなバッティング」の誤解と正しい解釈について

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こんにちはカズヤです。

 

今回も打撃理論について書いていこうと思います。

 

この記事では多くの野球人も間違えている「コンパクトなバッティング」の誤解と、

正しい解釈について述べようと思います。

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【祝 オールスター選出】なぜ阪神近本光司選手はルーキーでありながら活躍できているのか?

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こんにちはカズヤです。

今回は新人ながらファン投票でオールスター選出もされた、活躍中の阪神近本光司選手はなぜ活躍しているのかについて書いていきます。

 

 

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バッティングは「構え」「フォーム」ではなく、「トップ」が全てであると言える理由。「理想的な構え方」は存在しない。

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こんにちはカズヤです。

 

今回はバッティング論について。

 

昔から野球選手にはそれぞれ独特の構え方があり、「本当にこんな構えで打てるのか?」と心配になるファンや、構えを揶揄する解説者、専門家もたくさんいます。

「打てる選手は構え方から違う」と言う指導者も多いですが、本当にそうなのでしょうか?

 

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