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【解説】藤浪晋太郎投手が今年復活するカギは意外にも「サイドスロー」であるという事実。メカニクスの観点から分かるその理由とは?

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こんにちはカズヤです。

 

 

 

今回は皆さんも気になる、阪神 藤浪晋太郎投手の復活のカギについて書いていきます。

 

 

 

 

 

今週からプロ野球はオープン戦も始まり、

 

 

少しずつ実戦デビューする選手が増えてきました。

 

 

 

阪神タイガースも多くの若虎が実戦デビューするなか、

 

 

ルーキーの木浪や近本が大きく躍動していますが、

 

 

その最中大山選手をはじめ、復活が注目される中谷選手などは

 

まだイマイチ振れていません。

 

 

投手もまだまだ若手の方はできあがっていないのかなという印象が見受けられます。

 

 

 

 

私もオープン戦が終わるまでは気長に見守るつもりではありますが、

 

どうしても気になってしまうのは今回の本テーマでもある

 

藤浪投手の復活です。

 

 

 

紅白戦、日本ハムや中日との練習試合など

 

既に多くの実戦マウンドにあがり復活を目指している藤浪投手ですが、

 

 

 

どのマウンドも良い印象が残るマウンドにはなっていません。

 

 

 

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私がここまで(2月26日現在)彼の登板を見ていて問題だなと思うのは、

 

 

 

 

 

毎試合投球フォームが違う(固めようとしていない)こと

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

毎試合投球フォームのバランスが悪すぎるということ

 

 

 

 

という大きく分けて2点です。

 

 

 

 

 

 

問題1 「投球フォームが毎試合違うこと」について

 

 

まず一点目の

 

 

投球フォームが毎試合変わっているという点についてですが、

 

 

 

 

 

ここまで藤浪投手の試合のみならず、ブルペンで投げている動画を含め、

 

 

 

私なりに求められる限りは彼の投球を追って見ていましたが、

 

 

 

 

日が変わるごとに、微妙ではあるのですが毎回投球フォームが違うんです。

 

 

 

 

 

 

これは何を意味するかと言うと、

 

 

 

 

彼の中でしっくりくる投球フォームが全く固められていない。

 

 

 

 

そして、これは私の予想ですがここまで来てもどのフォームが良いのか

 

 

 

 

あんまり自分で理解できていないのではないかと思われます。

 

 

 

 

 

 

前に番組で行っていた藤浪投手のインタビューを見ると、

 

 

「(ワインドアップに変えたことについて)あんまりフォームに拘りはない。

 

いろいろ試しながら、感覚が良いものを追っていく」

 

 

のようなことを語っていました。

 

 

 

 

 

これを聞くと

 

 

元々本人も投球フォームを変えることについては抵抗はないようですし、

 

 

 

そもそも器用なタイプの投手ではないので、

 

 

この時期にフォームを変え、

 

試行錯誤していくことは私もとてもいいことだとは思います。

 

 

 

 

ただ、問題だと思っているのは

 

 

毎日自分の投球フォームが「微妙に変わっている」という

 

 

この状態に気づいていないのではということです。

 

 

 

そしてこの微妙な差に気づいていないからこそ、

 

 

次の私が思う

 

 

第二の問題が起きているわけです。

 

 

 

 

 

それが以下です。

 

 

 

 

 

問題2 「毎試合投球フォームのバランスが悪すぎること」について

 

 

そしていざ試合で打者が打席に立つと、急に球が抜け死球を投げてしまう。

 

 

 

今のところほぼ全試合右打者にぶつけています。

 

 

 

そしてそこから急に崩れ、打ち込まれ失点し降板するという流れです。

 

 

 

 

 

 

なぜ毎試合同じようなことが起きているのか。

 

 

 

 

 

それは現在の投球フォームではバランスが取れておらず、無理のある投げ方をしているからです。

 

 

 

 

詳しく説明しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

【解説】藤浪投手の投球フォーム問題

①「バランスが悪い=下半身の動きとリリースのタイミングが噛み合っていない」

 

ここまで何度も「投球フォームのバランスが悪い」と書いてきましたが、

 

 

 

 

 

一体どういうことかというと、上記のサブタイトルに書いた通りで、

 

 

 

 

 

「下半身の動きとリリースのタイミングが噛み合っていない」ということです。

 

 

 

 

 

 

 

ではなぜこのようなことが起きているのかと言うと、

 

 

 

原因は「テークバック」です。

 

 

 

「テークバック」とは、簡単に説明すると

 

 

投手が投げるために勢いをつけるために、投球腕を後ろに持ってくる瞬間の事を言います。

 

 

 

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この瞬間です。

 

 

 

 

 

藤浪投手のバランスの悪さはここに問題があるからと思われます。

 

 

 

 

 

②現在の藤浪投手の「テークバック」は、サイドスローメカニクス

 

現在の藤浪投手の「テークバック」は、

 

 

 

サイドスローの投手に適する体の使い方をしてしまっているということです。

 

 

 

 

写真を使ってもう少し解説します。

 

 

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上の写真が高校時代、下が現在の藤浪投手のテークバックの瞬間の画像です。

 

 

 

 

 

明らかに腕の位置が違うことが分かると思います。

 

 

 

 

高校時代は背中に隠れているのに対し、

 

 

 

現在は背中の方に回り小さくなっている。

 

 

 

 

 

この違いが、「投球フォームのバランスの悪さ」に繋がっているということです。

 

 

 

 

 

 

動画などで見ても分かりますが、上の写真のように投球腕が背中に隠れている時は

 

 

バランスもよくスムーズに投げることができ、

 

 

皆さんご存知のように打てない球が来ていました。

 

 

 

 

 

そして打てないストレートを上から投げおろすような投手は皆、

 

 

共通してテークバック時は背中に腕が隠れています。

 

 

 

 

代表的な選手で言えば、藤川球児投手もそうです。

 

 

 

 

 

しかし現在の藤浪投手のテークバックでは、

 

 

 

 

上から投げ下ろそうとしてもバランスが悪く体重も上手く乗っからないため、

 

 

 

結果的に立ち投げのような形になり、腕も前に出ず、

 

 

 

右にすっぽ抜けてしまうというわけです。

 

 

 

 

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藤浪一年目のリリースの瞬間。重心も低くバランスもいい。

上手く体重が乗っかているのが分かる。

 

 

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2019年藤浪リリースの瞬間。立ち投げで腕だけ前に来ているのが分かる。

日ハム斎藤佑樹投手と似ている。

 

 

 

 

 

そしてなぜ現在のテークバックでは、バランスが悪く

 

 

立ち投げになってしまっているのかと言うと、

 

 

 

 

何度も言う通り、投球フォームが「サイドスローメカニクス」だから。

 

 

 

 

 

 

 

では、2019年藤浪投手はどうすれば復活するのか?

 

 

 

これらの問題点を含み、探っていきます。

 

 

 

 

 

2019年 藤浪投手の復活のカギ

 

①テークバックを変える

 

 

いろいろな改善点は見えてきますが、

 

 

一つは問題の根本である「テークバック」を変えるということです。

 

 

 

テークバックをかつてのようなフォームに近づけて、フォームを作っていく。

 

 

 

 

 

しかし、これはあんまり現実的ではないかもしれません。

 

 

 

 

 

 

ここまで藤浪投手はずっと「上から投げよう」と意識し、

 

 

復活に向け取り組んできました。

 

 

 

 

 

ただ、蓋を開けてみれば

 

 

 

 

現実は投球フォームはどんどん、「サイドスロー」のメカニクスに近づけていたわけです。

 

 

 

 

体のバランス的には今の段階であれば、

 

 

スムーズに上から投げ下ろすような使い方が全くできない状況。

 

 

 

 

いろんなものを矯正して取り組めば、全盛期に近づけることはできるかもしれませんが、

 

 

当然藤浪投手にはバリバリ開幕からやっていかなければいけない投手です。

 

 

 

 

 

開幕までの期間、そしてこれからのオープン戦での結果を残さなければいけない

 

 

などの状況を考えるとあんまり現実的な判断ではないとも思います。

 

 

 

 

ただ大きく抜本的に何かを変えなければもう何も変わらないということも事実です。

 

 

 

ここまでいろいろ修正しているようでしたが、

 

 

結果も投球内容もバランスの悪さも変わっていません。

 

 

 

 

ただ一つの復活の案としては、当然ありだとは思っています。

 

 

 

 

 

サイドスロー気味スリークォーターに変更する。

 

これが非現実的なようで、一番現実的で有力策かなと思っています。

 

 

 

 

現在の藤浪投手はサイドスローの身体の使い方をして、

 

無理矢理上から投げようとしているのが問題だと書きました。

 

 

 

 

だとしたら、現段階でスムーズに投げるにはサイドスロー気味に投げるのがいい。

 

 

 

正確に言えば、サイドスロー気味のスリークォーター。

 

 

 

 

代表例としては、MLBのアーロン・ノラ投手や

 

 

マックス・シャーザー投手のような投げ方です。

 

www.youtube.com

 

 

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

特にノラ投手はテークバックが現在の藤浪投手とそっくりです。

 

 

 

 

 

 

 

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そこから

 

リリースの位置をノラ投手のように下げ、

 

 

サイドスロー気味」に投げることができれば、

 

 

バランスよくスムーズに投げることもできるし、

 

 

右にすっぽ抜けるということも無くなるのではないかと思っています。

 

 

 

 

 

藤浪投手のポテンシャルがあればリリース位置を変えても

 

 

 

さほどスピードは落ちないでしょうし、

 

 

 

2015年の藤浪投手は還ってくると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

②投球腕だけじゃなく、グラブの位置の修正にも意識を

 

ここまでの藤浪投手の修正の仕方を見ていると、

 

 

 

毎回「上から投げよう」と

 

 

投球腕(投球する腕}だけを修正しようとしていて、

 

 

他があまり修正できていないということがあります。

 

 

 

 

 

特に非投球腕(グラブをつけている腕)の方の修正があまり見られない。

 

 

 

 

 

これも結果的藤浪投手のバランスの悪さを生んでいる一つの要因だと思っています。

 

 

 

 

 

 

藤浪投手は「横回転」をかける投手です。

 

 

 

横回転をかける投手はグラブの位置は水平かそれより下げ気味がいいと言われています。(巨人 菅野投手などがそう。)

 

 

 

 

が、最近の藤浪投手の投球を見ると

 

 

投球腕とグラブの腕の角度にバラつきがあります。

 

 

 

 

ここの角度にバラつきがあると力みも生じ、

 

 

結果良い回転もかけられず、すっぽ抜けてしまうことが多くなっていると思われます。

 

 

 

 

最多奪三振などをとった全盛期のころは

 

 

グラブの位置と投球腕が左右対称で

 

 

かなりバランスの良い投球フォームで投げられていました。

 

 

 

投球腕ももちろん大切なのですが、最後にグラブの腕の位置の修正も

 

 

 

藤浪投手には意識してほしいと思います。(願望)

 

 

 

 

まとめ

 

 

藤浪投手が復活できない原因は、

 

 

  • 「投球フォームのバランスが悪い=下半身の動きとリリースが噛み合っていない」ため
  • 2019年の藤浪は「テークバック」がサイドスローに適したフォーム
  • バランスが悪いのは、サイドスローメカニクスなのに無理矢理上から投げようとしているから。(だから抜ける)

 

 

 

復活のカギ

 

①「テークバック」を変える。ただあまり現実的ではない。

(大きく何かを変えるという意味ではあり)

 

サイドスロー気味のスリークォーターに変える。現実的。

(アーロン・ノラ投手やシャーザー投手が理想)

 

③投球腕だけじゃなく、非投球腕の位置も修正すべき。

より安定する。半分筆者の願望。

 

 

 

書いているうちに熱くなり4000文字に達してしまいました。笑

 

 

 

ここまで読んでいただいた皆様ありがとうございます。

 

 

 

 

あくまで参考意見として読んでいただければ幸いです。

 

 

 

 

また余談ですがキャンプで藤浪投手が遊び感覚で「サイドスローで投げた」というニュースがありました。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

 

写真だとリリース低すぎですが、いい取り組みだと思います。

 

 

 

ここで「サイドスローの方がバランス良いなぁ。なんでかなぁ。」

 

などと藤浪投手が感じてくれればいいのですが。。。

 

 

 

引き続き藤浪投手の動向は追ってみたいと思います。

 

 

 

長文最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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